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円満に ページ10

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A「いったい!!!」


レオ「我慢しろ」




そう言って、止血のために巻かれた布を、キツく結ばれた。


そんな私の様子を、正面のソファーに座っているスモーキーは黙って見守っている。



結局、スモーキーの前に出された私。

ソファーに座らされ、その周りをレオを始めとするRUDEBOYSのメンバーが囲う。



一応、逃げようとした時のための準備だ。





A「……あのさ、こんな状態で逃げようと思うほど私もバカじゃないよ。話しづらいじゃん。」


スモ「…悪いな。獲物は徹底的に追い込むのが、俺たちのやり方だ。」


A「獲物って……」





獣扱いをされ、軽くショックを受ける。





スモ「…家族を助けてくれたらしいな。礼を言う。」


A「…別に、どうってことないよ。」


スモ「…だが、それとこれとは別だ。」


A「……」




これというのは、私が無名街にいる理由だ。


スモーキーは、落ち着いた表情で静かに聞いてきた。





スモ「…一応、俺からも聞こう。お前は何者だ?」


A「…別に、普通の人だよ。」


スモ「俺たちの家族のひとりを探して、何をしようとしている?」


A「何もしない。様子を確認するだけ。」


スモ「何のために?」


A「……」


スモ「お前は家族を助けてくれた。だから、円満に事を終わらせたいんだが。」





それはこっちだって山々だ。

だけど、守秘義務ってものも守らなければいけない。





A「……仕事なの。これ以上は教えられない。だけど、本当に、女の子に害を与えようとか、そういうのは全くない。信じてほしい。」





精一杯の弁解だった。


だけど、普通に考えて、初めて会った人のことをそう簡単に信じてくれるわけなくて。



スモーキーはため息をひとつついた。





スモ「それが答えなら、仕方ない。」





その言葉を合図に、RUDEBOYSのメンバー達が私の方へ集まり始める。

この上なくやばい状況なのは分かるが、どうしたらいいか分からない。


ただひたすらに、スモーキーのことを見つめた。





……すると。





「…え、Aちゃん………?」






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らな。(プロフ) - ど根性オレンジさん» オレンジさん!こんばんは!(^^) 今は恐ろしい点数が帰ってこないかヒヤヒヤしてます...笑 励みですか!それは嬉しい(*^^*) テスト頑張ってくださいね! (2018年5月19日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ - 私はテスト1週間前...´^`うらやましいです...でも更新を励みにしてがんばります!!!更新がんばって下さい!!!\(^∀^)/ (2018年5月19日 22時) (レス) id: 37c11fdefd (このIDを非表示/違反報告)
ちは - らな。さん» はい!( ´∀`) (2018年5月11日 22時) (レス) id: 68e56ad9ca (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ちはさん» ありがとうございます!ちはさんもですか!頑張りましょうね...(;;)笑 (2018年5月10日 23時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
ちは - らな。さん» 今日一気に読んですごくキュンキュンしてます!(≧∀≦)私もテスト2週間前です(^_^;)テスト頑張ってください!応援してます! (2018年5月9日 22時) (レス) id: 68e56ad9ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らな。 | 作成日時:2018年4月25日 0時

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