HIGH&IOW〜俺が守るから〜《佐野玲於》

息ピッタリ ページ41

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突然、どこからともなく罵声が聞こえた。

たちまち、何人もの男達が現れて。

すぐに、こいつの仲間だってわかる。

ダイヤの入ったバッグを片手に、みんなで一斉に走り始めた。



バッグをバトンのように扱いながら、敵の追跡を交わしていく。




レオ「A、」




バッグを持っていたレオが、それを私に投げてきた。

受け取ると、鉄の足場を走る。

後からは数人男が追いかけてきていて。




A「しつ、こい！！」




思い切りそばにあった木材などを倒した。

それだけで、みんな足止めを食らって。


どんなもんだと言わんばかりにドヤ顔をかましてると
違う方向から新たな追っ手が来る。

すると、そこにレオも登場してきた。




レオと背中合わせになりながら的に囲まれる。

だけど、怖さを感じてはいなかった。




レオ「おらぁ！！」




レオが男を蹴り飛ばしていくのを横目で見ながら
私も目の前の数人をなぎ倒す。




レオ「A！」




ふいに、レオが私の名前を呼んだ。

振り返ると、馬跳びのように背中を丸めたレオがいて。


すぐさまそこに手をついて、足を振り回した。

それは、レオの身体の奥にいた人達にも届いて、一気に数人が倒れる。


息ぴったり、なんて自慢してもいいかな？




レオ「うまくなったもんだな。」


A「でしょ？」




ドヤ顔してやると、バカって軽く小突かれた。





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