HIGH&IOW〜俺が守るから〜《佐野玲於》

まさかの事態 ページ34

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こういう時、女は弱そうに見られる。

いや、実際RUDEの中では私が1番弱いだろうけど。



男たちがふたりがかりで拳を上げてきた。

すぐさま避けて、ひとりの足を引っ掛ける。




男「うぉっ！」




勢いよく尻餅をついた。

その光景に満足していると、すぐさまもうひとりが殴りかかってきて。


防御をしようと腕を構える。

だけど、腕に拳が当たることはなかった。




A「………レオ」




レオがその男に横から飛び蹴りをかましたのだ。




レオ「油断してっとケガするぞ。」


A「わかってるって！」




勝手に対抗心を抱いてる自分。

レオがどんどん敵をなぎ倒していくのに続いて、私も次々に相手にかかっていった。


一旦呼び寄せようと、逃げる素振りを見せ、場所を少し移動する。




………だけど。





A「…わっ！」


「…！！！」




角を曲がったところで、そこにいた人とぶつかりそうになった。

その相手を見て、少し目を見開く。




A「…なんでここに！？」




……それは、サラちゃんだった。



もうみんな寝静まっているような時間。

そんな時間に、子供が起きて出てきているとは思いもしなくて。




すぐ真後ろに、引き寄せようとした男達が集まってきていた。





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