もし俺が好きって言ったらどうする？【4】[佐野玲於]

バカみたい ページ47

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次の日。


朝起きると、熱が下がって、気分もスッキリしていて。



早く機材を触りたくて、足を弾ませながら出社した。


オフィスに入るなり、私を見つけた金沢さんが、目を丸くする。




金沢「回復早くない？笑」



A「そうですか？」



金沢「いや、嬉しいけどさ。倒れたの、2日前じゃん。」




ほんと丈夫だなってニコニコ笑った。



そのあと葉月ちゃんにも会って。


顔を見るなり、抱きつかれた。




葉月「よかった！！！倒れた時はびっくりした！！」



A「あはは、ご迷惑をおかけしました。」



葉月「…で、玲於くんの彼女になったわけだ？」



A「うん。……って、え？」




普通にノリで答えたけど。


葉月ちゃん、なんで知ってるの？




A「なんで、知って……？」



葉月「玲於くんわかりやすいんだもん。私が告白した頃にはもう、Aのこと好きなんだろうなって薄々感づいていたし。」




ペラペラと言葉を並べる葉月ちゃん。


その様子は、もう、吹っ切れている風で。




葉月「なんか、ふたりいい感じだし、この前はこのままくっつけ！なんて思ってた。笑」



A「…まって、恥ずかしくなってきた…」




熱い顔を隠してると、葉月ちゃんに笑われる。



こんなに素直な葉月ちゃんに、黒い心を抱いていた自分が、バカバカしくなった。





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