もし俺が好きって言ったらどうする？【4】[佐野玲於]

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次の日。


私は朝から仕事を休んだ。



午前中に病院に行くと、なんだかんだ風邪らしくて。


倒れたのは、最近、睡眠不足になっていたことも原因のひとつらしい。




昼前に病院から帰ると、さっそく薬を飲んで、布団に潜り込んだ。


それから、すぐ眠りに落ちて、目が覚めると夕方。




…お昼食べなかったから、晩ご飯くらいは食べとかないといけないよね？


と言っても、食欲はない。



ちょうど、どうしようかなぁと考えている時だった。





…ピンポーン。





呼び鈴が鳴り、モニターがドアの前に立っている人を映し出す。


モニターの画面を確認した時、私は思わずえ？、と呟いた。



だってそこには、マクスとキャップで完全に変装した、玲於くんが立っていたから。




まだ５時過ぎ。


てか、なんで私の部屋知ってるの？




そんなことを考えていると、今度はスマホが鳴った。


ディスプレイには、“佐野玲於”の文字。




A「……もしもし。」



玲於『あ、A、今どこにいる？』



A「……家。」



玲於『あ、寝てた？』



A「ううん、起きてた。」



玲於『は？じゃあチャイム聞こえてんじゃん。なんで出ないの。』



A「固まってた。」



玲於『意味わかんないから。笑 とりあえず開けて？』



A「やだ。」



玲於『いやなんで？笑』



A「うつす。」



玲於『昨日あんなにそばにいてうつらなかったのに今更うつるかよ。』



A「髪ボサボサ。」



玲於『知るか。開けねえとピンポン連打するけど？』




いや、小学生かよ。





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