もし俺が好きって言ったらどうする？【4】[佐野玲於]

風邪？ ページ37

.




A「あれ、なんか、頭痛い……」




数日後の朝。


起きて、まず最初に考えたことはそれだった。



風邪、引いたかも。


ま、でも大丈夫か。



とりあえずご飯食べて、仕事に行く支度して、部屋を出た。




局について、まずはデスクワーク。



今日は、ジェネトークの収録がある。


最近、収録の予定が詰め詰め。


そして、今日の収録の台本の表紙には、玲於くんの名前があるわけで。




A「気まずいなぁ……」




気分が乗らなくて、ひとり机に伏せた。





彩華さんとランチ食べて、午後の1発目はジェネトークの収録。




仕事してるうちに、頭痛、酷くなってて。


だんだんと、平衡感覚が狂っていくのがわかる。




朝のうちに仕事を休むようにしておけばよかったと、少し後悔。


葉月ちゃんにも、熱あるんじゃない？って心配された。



収録の準備していると、GENEの今回の担当3人がやってきた。



私の様子に１番に気づいたのは亜嵐くん。




亜嵐「あれ、Aちゃん、具合悪い？」



A「ちょっと、風邪気味で。」



玲於「……マジ？」




次に反応したのは、玲於くんだった。


自然と合った目を、逸らしてしまう。


どんな風に接すればいいか、分からなくて。



微妙な空気が、私と玲於くんとの間に流れた。





.

見え→←あいつの

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す