もし俺が好きって言ったらどうする？【4】[佐野玲於]

本気だよ ページ4

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A「今日はありがとう！」



私のマンションの前でタクシーから降りると、お礼を言った。


そしたら、亜嵐くんもこちらこそって。




亜嵐「楽しかったよ。」



A「うん。私も。」



亜嵐「それならよかった。じゃあ……」




いつのまにか、亜嵐くんの手には小さな紙袋。


もちろん、亜嵐くんのピアスが入ったものとは違う。


そしたら亜嵐くん、はいってそれを私に手渡して。




A「え、これって……」



亜嵐「プレゼント。今日のお礼。」



A「え、待って、私準備してない…」



亜嵐「いいから！笑 俺があげたいからあげるだけ。」




ね？って微笑むから、私もありがとうって受け取った。




亜嵐「…あとね、Aちゃんに話したいことがあるんだけど。」



A「なに？」



亜嵐「…Aちゃんさ、俺の彼女になってくれない？」



A「……またそれ？笑」




お寿司屋さんの時みたいに笑っていうから、また冗談言ってると思って。


通じないよ？って笑うと急に真剣な顔になる亜嵐くん。




亜嵐「…本気だよ。」




亜嵐くんの瞳が、真っ直ぐ私を捉える。


それは、私が目をそらすことを許さない。


そらせない。




A「えっと……」




言葉が見つからなくて、返答に困る。


そしたら、再び亜嵐くんが口を開いて。




亜嵐「…好きなんだ。Aちゃんのこと。」





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