もし俺が好きって言ったらどうする？【4】[佐野玲於]

忘れ物 ページ23

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A「あ、亜嵐くん達、今事務所出たって。」



葉月「いいタイミングだね。」




仕事終わり、葉月ちゃんとふたりで局の自動ドアを潜った。


しばらくすると、7人の集団がこちらに手を振りながら歩いてくる。



いやいや、オーラ出てるって、オーラが。


思わずそう突っ込みたくなるくらい、変装出来ていなかった。




隼「お待たせ！」



A「なんか、オーラが隠せてないよ。笑」



隼「まあ、有名人ですから？」



龍友「おい、誰やねん、こんな調子乗っとるやつ連れてきたの！」



玲於「メンディーが連れてきた。」



メン「ごめんディー…」



隼「やめて、冗談だから！！腫れ物扱うみたいなのやめて！」




うん、元気だ。


自然と笑みがこぼれた。



少し歩いて到着したのは、いつもの焼き肉屋さん。


予約をしていてくれたらしく、すんなりと席へ案内された。



奥の席から順番にみんなが座っていると、私のスマホが鳴る。


ディスプレイを見ると、金沢さんからの電話だった。




A「もしもし。」



金沢『あ、篠原？お前、書類忘れてるぞ？今日家でデータに起こしてきますって言ってたやつ。』



A「うそ！」




それはまずい。




亜嵐「どうかした？」



A「あ、えっと、大事な書類忘れてきちゃって。取りに行ってきてもいいかな？」



亜嵐「全然大丈夫だよ！行ってきなよ！」



A「ありがとう！」




金沢さんにも、今から取りに行きますって言って、電話を切った。





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