もし俺が好きって言ったらどうする？【4】[佐野玲於]

いつから？ ページ3

.



玲於side




隼「でも、まあ、わかるよ。Aちゃん好きなの。何にでも一生懸命だし。」



玲於「…ダンス上手いし。」



隼「歌もうまいし。」



玲於「よく笑うし。」



隼「優しいし。」



玲於「よくドジるけど。」



隼「またそこも可愛いところ。」



玲於「可愛いっていうな。」



隼「せっかく共感してんのに！」




独占欲強すぎ！って突っ込まれる。


…独占欲、なのかなこれは。




隼「いつから好きなの？」



玲於「好きだなって思ったのはほんと最近だよ。先週とか。」




そしたら隼、え？って頭にはてなを浮かべる。




隼「そんな最近？もっと前だと思った。」



玲於「なんで？笑」



隼「だって前にさ、亜嵐くんがAを呼び捨てしようとしたの止めたじゃん。それにいつもAちゃんのこと送ってたし。」




その時からもう独占欲感じてたんだけど、って隼は言った。




言われてみれば、確かにそうだ。


………、俺はいつからあいつのこと好きなんだ？




ハルさんの店でパスタを食べた時？


楽屋にクッキー持ってきてくれた時？


亜嵐くんとAが焼肉の時に仲良くしてた時？


Aのことを、初めて可愛いと思った時？



心当たりがありすぎてわかんねえや。




玲於「……隼。」



隼「ん？」



玲於「いつからかは分かんねえけど、俺、Aのことすっげえ好きだと思う。
…いつかちゃんと言うよ、本人に向かって。」




そういうと隼は、応援してるからって優しく笑った。





.

本気だよ→←鋭いやつ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す