もし俺が好きって言ったらどうする？【4】[佐野玲於]

ちゅんちゅん ページ16

.




スタジオにつくと、みんなが来るまでの間、少し話をした。



前のラジオ局でどんなことをしてたのか、とか、ジェネトークの収録の様子とか。


同い年であることも分かって、タメ口にしようってことも。




今日の担当のGENEの4人や、松田さん達が集まると、みんなの前で自己紹介。



実は、葉月ちゃんに会った時から、密かに思っていることがあって。


軽い自己紹介が終わると、亜嵐くんを含めたGENE4人は、私が思っていたことと同じことを口を揃えて言った。




「「「「ちゅんちゅん…？」」」」



葉月「へ？」




うん、だよね。


そう思うよね。


私も思ってた。



でも、当の本人はきょとん顔。




葉月「ちゅんちゅんって、え？何のことですか？」



龍友「知らん？亜嵐くんが出てた『ひるなかの流星』っていう映画のヒロインやで。」



涼太「そうそう！イリュージョン前、的な。」



玲於「なんか、格好というか、…雰囲気似てるわ！笑 な！馬村！」



亜嵐「ちゅんちゅんだねぇ…ちゅんちゅんはメガネしてなかったけど！」



龍友「メガネ除けたら可愛い、みたいな？」



玲於「外してみてよ。」




そう言って、玲於くんは葉月ちゃんのメガネに手をかけた。


葉月ちゃんも、玲於くんにされるがままにメガネを外されて。




玲於「…いいじゃん。」




ほらって、亜嵐くん達の方を向かされる葉月ちゃん。


目がぱっちりしてて、すごく可愛かった。



亜嵐くん達からもメガネ無い方がいい！って絶賛を受けて。


ちょっと照れてて、それがまた可愛い。



すると、玲於くんが、



玲於「メガネ無い方が可愛い。俺、そっちの方が好き。」




そう言われた葉月ちゃんの顔を見て、あ、って思った。



…玲於くんは何気なく言ったんだろうけど。


葉月ちゃんの顔、真っ赤だったんだよ。


玲於くんの笑顔に見とれてるような、そんな表情だった。





.

イメージぶっ壊し→←新メンバー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す