少しくらい、俺のこと見てくれてもええんやで？【宮治】

侑と治 ページ6

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Aside






「今日も来てたね、侑くん。」



「な。ほんま仲ええわぁ。」





昼休み。


お弁当を頬張る私を他所に
友達の真琴と美紀は侑の話で盛り上がっていた。





A「別に仲良しとかじゃないよ。ただの部活仲間。」



美紀「あほか！そこがええんやないか！」



A「え、は？」



真琴「侑くん、女子に話しかけられたらちゃんと応えるけど、自分からはあんま話しかけへんもんなぁ。」



美紀「そうそう。自分からあんなに話すのAくらいやで。」





………そうだったんだ。


全然わかんなかった。




だから、侑との会話の後、1部の女子から睨まれてたのか。




彼女たち、試合の侑見たことないのかな？



サーブ邪魔されてキレるとこ見たら一気に人気下がると思うんだけどな。




いや、それわかった上でファンの子もたくさんいるね、確か。





真琴「侑くんといえばさー、」



A「ん？」



真琴「A、侑くんと話すとこはしょっちゅうみるけど、治くんとはあんま話さへんなぁ。」



A「え、そう？」



美紀「あ、それ、うちも思ってた。同じクラスやのに、って。」





ふたりに言われて、少し考えてみた。



確かに、何かと話すことが多いのは侑の方。


なんていうか、治は侑に比べて口数も少ないしなぁ。





美紀「治くんと何話すん？」



真琴「あ、それ気になるわ。侑くんと話すとこはよう見るから全然興味無いけど。」



A「別に、普通のことだよ。部活のこととか。」



美紀「おもんな！」





いやいや、ごく普通の普段の会話に何を求めてるんだ。


つまらなさそうにする美紀に心の中で突っ込んだ。




治や侑はイケメン双子だのなんだの有名だけど
私は彼らが所属するバレー部のただのマネージャーで
それ以上でもそれ以下でもない。




何かある方がおかしな話だよ、きっと。






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