少しくらい、俺のこと見てくれてもええんやで？【宮治】

侑の不調 ページ21

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Aside






侑「あかーーーん！」



治「下手くそ」





そんなやり取りが、私の耳に届いた。





A「……ん？なんか侑不調？」



銀「だよな。」





部活のサーブ練習。



そのメニューの最中に、私は侑に違和感を覚えて。




いつもの何分の1しか、ちゃんとサーブを入れられてない。



そんな侑の様子に監督は、





監「いつもと違うこと一気にしよう思うからできへんねん！」





そうカツの籠った指摘。





銀「威力無理やりあげようとしてるな。」



A「それで、スパイクサーブは焦点合わなくなって、それに加えてジャンフロは回転かかり気味になってると。」



倫「うわぁ、素晴らしい要約。」





また、何かに感化されたんだろうな。





倫「Aのお兄さんに影響受けたらしいよ。」



A「え、なんで？」



倫「月バリ読んで、サーブすごいって書かれてたから動画探して見てみたんだけど、なかなかの威力だったらしくて。それで自分のサーブも威力あげようとしてるんじゃない？」



A「また単純な…」



倫「ホントだよ。」





倫太郎が呆れ気味にそういった時、
侑のサーブはまたもやホームランを打ち出した。



部活終わりの自主練も、もちろんサーブ練習。





侑「やっぱあかん！」



A「まだやるのー？」



侑「うっさいねん、部外者は黙っとれ！」



倫「うわ、」





侑がそう言い放った直後、倫太郎の顔が一瞬強ばる。



たぶん、私の頭の中でカチーンと音がしたのを感じとったから。





A「誰が部外者だ、ばかツム！」






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