白濱くんが呼び捨てをしない理由。【2】

かき氷 ページ42

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Aside






亜嵐｢お腹すいてるよね？何か食べる？｣



A｢冷たいもの食べたいなぁ｣





そんなこと話しながら出店を散策する私たち。


するとすぐにかき氷のお店が目に入った。





亜嵐A｢｢かき氷とか｣｣





そのつぶやきは見事に白濱くんと重なって
思わず、え？って声が漏れる。



彼の方を見れば
少し驚いた素振りを見せたあと、おかしそうに笑って





亜嵐｢被ったね。笑 じゃあ、同意見ってことで。｣





そう言うと、私の手を引いてかき氷のお店の方に歩き始めた。



かき氷ふたつ、って
私の分までサッサと支払いを済ませる白濱くん。


お金、って渡そうとすれば、
これくらいは払わせてよって断固拒否の体制で。





亜嵐｢何味がいい？｣



A｢じゃあ、いちご。｣



亜嵐｢俺レモンにしよっと。｣





白濱くんはいちご味とレモン味のかき氷を受けとると、
はい、って私にいちご味の方を手渡した。



ひと口食べると、口の中がひんやりして、それが心地よくて。





A｢おいし〜〜｣



亜嵐｢かき氷好きなんだ？｣



A｢お祭り行くと2杯は食べる。｣



亜嵐｢あは、食べ過ぎ。笑｣





でもかき氷は無限説あるよね、って
そんなことも話してみたり。



なんだか照れくさくて、かき氷のお礼をボソリと呟くと、
どういたしまして、って白濱くんは満足そうに笑った。






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