白濱くんが呼び捨てをしない理由。【2】

カマ ページ31

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Aside






玲於「.......あれ、違った？」



A「ち、違うから！」



玲於「なーんだ.......」





ハズレか、なんてつまんなそうにしてる佐野くん。



本人がいないといえど、なんてことを言い出すんだ。





A「なんでそう思ったの？」



玲於「なんとなく？普段から女子と仲良い亜嵐くんだけど、こんな風にふたりで帰ろうとするのはほとんど見かけなかったから、珍しいと思って。」



A「え、そうなの？」



玲於「知らなかったの？」





確かに、言われてみれば
白濱くんが他の仲良い女の子とふたりで帰るところ、見たことないかも。


数人がグループになって、とかなら見たことあるけど。




そりゃ、家が近いから、とかいろんな理由があるんだろうけどさ、


.......ちょっとくらい、喜んでもいいよね？




顔に出ないように気をつけながら、心の内で舞い上がってると
佐野くんがなるほどね、って頷いてて。





玲於「先輩、亜嵐くんのこと好きなんだ？」



A「は！？」



玲於「.......顔、バレバレ。」



A「うそ！？」



玲於「.......嘘。」





.......なっ、.......！



.......やられた。




軽く彼を睨んでみるけど、そんなの効かないとばかりにニヤニヤしてる佐野くん。



完全にカマ、かけられた。







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