逆転 ページ20
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亜嵐side
亜嵐「さっきぶつけただけ。」
A「……ちゃんと冷やした?」
亜嵐「今から水道で軽く流そうと。」
A「ダメじゃん!ちゃんと氷とかでひやさなきゃ!」
さすがマネージャー。
処置の仕方ちゃんと心得てるな。
そんなこと呑気に思ってると、こっち来て、って
Aちゃんに腕を掴まれた。
連れてこられたのは、体育館のサイドの入口の前。
そこにある階段に座らされた俺の隣に
湿布を持ったAちゃんが座る。
亜嵐「え、それバスケ部のじゃない?使っていいの?」
A「いいの。ストックの管理マネの仕事だし、1枚くらい平気。」
なんなら私が怪我したことにする、なんて
得意気に言いながら、Aちゃんは患部に湿布を貼ってくれた。
その様子をぼーっと見ていると、
本当は氷嚢がいいんだけど、どうせこの後踊るつもりなんでしょ?なんて聞いてきて。
まあ、図星ってやつだ。
Aちゃんは俺の行動まで心得てるらしい。
湿布を貼られた患部は、今度は彼女の手に優しく包み込まれて。
それに少しだけ驚いた俺は、Aちゃんの顔を見上げる。
俺の視線に気づかず、ずっと俺の手首に見つめるAちゃん。
はらりと落ちた横髪を耳にかけるその仕草に、俺の心臓は大きな音を立てた。
やがて、患部から視線を上げた彼女は、
ふふ、と優しく笑って。
A「なんか、この前と逆転してるね?」
そう、楽しそうに呟いた。
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SOLTWORLD(プロフ) - 更新ありがとうございます!本当に投票楽しみにしています! (2019年9月20日 19時) (レス) id: ef07261ca1 (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - らな。さん» お久しぶりです!楽しみに待ってますね!(*´▽`*) (2019年8月31日 10時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - まる さん» コメントありがとうございます!頑張ります!(^^) (2019年8月27日 0時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ど根性オレンジさん» ど根性オレンジさーーん!!笑お久しぶりです(><) これから更新頻度上げれるように頑張っていきますo(^-^)o (2019年8月27日 0時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - IBU-00さん» コメントありがとうございます!更新カメ極めてて申し訳ないです(;;)頑張ります! (2019年8月27日 0時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らな。 | 作成日時:2019年5月9日 0時