今じゃなきゃ ページ34
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Aside
A｢…え………｣
日付が変わる、1時間ほど前。
部屋に響いたインターホンの音。
モニターを覗いた私は、そのままその場で固まった。
だって………
A｢なん、で……｣
……玲於くん。
そこに、玲於くんがいたから。
え、何？
何しに来たの？
私の態度の悪さに、文句言いに来たとか？
必死に彼がここに来た理由を探してると、
テーブルの上に置いたスマホが震える。
……玲於くんからの着信。
数回、繰り返される着信音を聞いた私は
意を決して通話ボタンを押した。
A｢……もしもし。｣
玲於『もしもし。お前、家いんだろ。』
A｢……｣
玲於『……開けてくんないの？』
A｢……｣
玲於『…会いたい。』
A｢…っ！そんな……｣
そんな事、言わないでよ。
今、私、いろんなことごちゃごちゃして訳分からなくなってるから。
今会って話したら、きっと、玲於くん私のこと嫌になる。
A｢……今日は帰って。ライブ終わって時間できたらちゃんと…｣
玲於『今度じゃダメ。今じゃなきゃ意味が無い。』
A｢…なんで……｣
なんで、こんなに今にこだわるんだろう。
どうにか帰ってもらおうと考えてると。
玲於『……わかった。』
スマホから聞こえてきた、小さな了解の言葉。
今日は諦めてくれるんだ、とほっとしたのも束の間。
玲於『……俺、ここで待つわ。』
A｢……は？｣
玲於くんの言葉に、思わず間抜けな声が漏れた。
A｢何言ってんの…｣
玲於『だから、ここで待つって言ってんの。Aが会う気になったら、ドアの鍵開けて。』
それじゃ、って切られた電話。
私はその場で再び呆然とする。
A｢……ほんとに待つ気？｣
…いやいや、そんなことさすがにないよ。
少しすれば、諦めて帰るでしょ。
外、寒いし。
スマホをテーブルに戻した私は
自分の中の何かを振り切るように、そのままソファーに腰を下ろした。
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ど根性オレンジ(プロフ) - ってなって気づいたらもう終わり！？意外と長いようで短かったです。ワクワクとドキドキをありがとうございました！次作も楽しみにしてます！ (2019年3月22日 19時) (
レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - ふぁぁぁぁぁ！なんか、もう、こう、最高。(語彙力)らな。さんのこのシリーズ好きすぎました！始まった頃から読み続けてきて、毎回玲於くんと主人公ちゃんの行動にこっちまで一喜一憂して、やっと幸せになったと思ったらまさかのライバル！？ (2019年3月22日 19時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - mizuhoさん» mizuhoさん、ありがとうございます(*^^*) 今ストーリーをメモに貯めてるところです。楽しんでもらえるといいな…！(予想と違ってたらごめんなさい(>_<)) (2019年3月20日 21時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - まいさん» 初めまして！(^^) そう言って頂けて、感謝感激です！笑 更新までしばしお待ちください(*^^*) (2019年3月20日 21時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - しをちゃさん» お返事遅れました、(>_<;) 玲於くん、ちゃんと挽回してもらいました。笑 楽しめてもらえたでしょうか...！ (2019年3月20日 21時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな。
| 作成日時：2019年2月13日 23時
