好き。…嘘、大好き。〜after story〜[佐野玲於]

呼び出し ページ12

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Aside




ライブはほぼ毎日、何事もなく大盛況で行われた。


そんな感じだから私も楽しみながら参加してたわけで、
気づけばもう3週間。



つまり、1度東京に帰れるってこと。




｢お疲れ様〜！｣


A｢お疲れ様でしたー！｣



その日のライブ終わり

そうパフォーマー仲間の人達に挨拶をしながら、ライブ会場を出た。



多くの人はホテルに一泊して明日帰るだろうけど、
私は自分の荷物をまとめて空港に向かう。


だって、飛行機で数十分飛べばすぐ東京っていう距離だし。



自分の家でくつろぎたいっていう願望。





飛行機で東京まで戻って、空港からタクシーで自宅へ。




そして、ちょうどドアに鍵を差し込んだ時だった。



──prrrrr……




A｢……？｣




鞄の中で震えたスマホ。


取り出してみれば亜嵐さんからの着信で、
珍しさを覚えながら通話をタップした。




A｢…はい。｣


亜嵐『あ！Aちゃん！よかった、出てくれた……』


A｢出ますよ。笑 どうかしましたか？｣


亜嵐『いやぁ、今日玲於を含めた数人で飲みに行ってたんだけどさ。玲於、潰れちゃって。今玲於ん家の前まで送ってきたところなんだけど、家の鍵無くしたみたいなんだよね…』


A｢え！？｣


亜嵐『俺も玲於の鞄の中探したけどわかんなくて。そしたら玲於がAちゃん呼べって言い出したから、試しに電話してみたんだけど…』


A｢行きます！すぐ行きます！｣




私なら、合鍵持ってるから入れる。



…もう、何しちゃってんの。



キャリーケースを玄関に入れて再び部屋の鍵を閉めると、私はまたタクシーに乗り込んだ。





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