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.

Aside




A「……ん、」




うっすらと目を開ければ
窓からの眩しい光が入り込んできて、
たまらず目を細めた。


見知らぬ天井が目に入り、ここは玲於くん家だと思い出す。


横を見れば、大好きな人がこちらを向いて眠っていて。




感じる、幸福感。


だって、大好きな人の隣で寝て、起きてみれば大好きな人の寝顔がそこにあるんだよ?


自然と顔緩んじゃうけど、これぐらい許してよね。




服を着ようと起き上がろうとした時、
私はふと、右手の指に違和感を覚えた。



……なんだろう?



布団から手を出して見てみると、薬指に見覚えのないリングがあって。




A「…えっ………」




これって………




玲於「…ん、おはよ。」




リングを見ながら唖然としていると、隣から眠たそうな掠れた声。


すぐさま玲於くんに右手を見せる。




A「玲於くんっ、これ……っ!!」


玲於「んー、あぁ……」




玲於くんはだるそうに頭をかいて。




玲於「…プレゼント。約束だったから、活躍するようになったらいいもん買ってやるって。」


A「覚えてたんだ……」


玲於「……というのは上辺で。」


A「?」




玲於くんは、私に自分の右手を見せた。


その薬指には私と同じように、リングがハマっていて。




A「あっ!!」


玲於「…まあ、愛情表現ってやつ。」




そう言って、私の腰に腕を巻き付けてくる玲於くん。




なにこれ。


めちゃくちゃ嬉しい。




A「ありがとう。すごく大事にする。」


玲於「そ。」




返事は素っ気なかったけど、その顔は優しかった。



そんな中、左手はまた今度ね、なんて言う。


ずるい。


そんなこと言われたら、離れられないじゃん。


離れるつもり、さらさらないけどね。




玲於「……A」


A「…ん?」


玲於「……好き。」


A「えっ、」


玲於「…嘘。」


A「なっ!」




怒る私を見て、イタズラな笑みを浮かべる。

そして、ふって笑って
耳元で呟いた。




玲於「…大好き。」




fin.

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ハナリーン(プロフ) - もう本当にきゅんきゅんしすぎて死にそうで、にやけがとまりません……。改めて玲於くんがまた好きになってしまいました。幸せな時間をありがとうございます……! (2019年3月24日 7時) (レス) id: 33cb9575e2 (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - はい!O(≧ω≦)O語りましょう!(≧∀≦) (2019年1月9日 20時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ちょんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´-`*) がんばってきます!!! (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - SOLTWORLDさん» なんですかこのにやけてしまうコメントは。笑 ありがとうございます(*^^*) 番外編までしばしお待ちくださいヽ(´ー`)ノ (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ど根性オレンジさん» オレンジさぁぁあん!!!がんばってきます〜!!また語りましょう。笑 (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らな。 | 作成日時:2018年12月2日 0時

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