好き。…嘘、大好き。【6】[佐野玲於]

彼氏宣言 ページ34

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玲於side





隼｢Aと仲直りしたでしょ！｣


玲於｢うるさい。｣


隼｢ひどいっ！｣




いち早く俺とAの変化に気づいた隼。


リハ終わり、興奮気味で俺のとこ駆け寄ってきた。




隼｢晴れて仲良し幼なじみに戻ったわけだ？｣


玲於｢……いや、戻ってはない。｣


隼｢え、どういうこと？｣




案の定、頭にハテナ浮かべて首を傾げる隼。




うわぁ、なんか嫌だな。


めちゃくちゃ言いづらい。


なんだよ、ったく。




そんな文句垂れてみても、
結局はメンバーに言うことになるから
告白1人目である隼にボソリと伝える。




玲於｢…Aの彼氏になった。｣


隼｢…えっ！！！！！｣




楽屋中に隼の驚きの声が響いた。



ったく、声でかいんだよ。


ほら、亜嵐くんたちが寄ってきてんじゃん。



一番最初に隼に話したことを若干後悔。


そんな俺を他所に、隼は、




隼｢玲於とA、付き合い始めたんだって！！｣




なんて、俺の代わりに盛大に発表しちゃって。




亜嵐｢うわぁ、にやける！｣


メン｢おメンディー！！！｣


裕太｢え、玲於、Aちゃんのこと好きやったん？｣


涼太｢裕太くん鈍感。笑｣


龍友｢え、じゃあこれからはあまりAにひっついたらダメなん？｣


隼｢これからはというか、もともとダメ。笑｣




そんなメンバーの声が、俺のため息と混じる。




玲於｢みんな、Aにベタベタしないでよね。｣


亜嵐｢あ、なんか彼氏っぽい。｣


玲於｢いや、彼氏だから。｣


涼太｢独占欲だ。｣


メン｢ほんとだ、独占欲だ。｣


玲於｢うるさいわ。｣




2度目の彼氏発言は、
なんだか自分が堂々としていた気がした。




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