ヤキモチ? ページ32
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Aside
玲於くんの真剣な瞳が私を捉えてて。
それに応えるように、ひとつひとつ、正直に。
A「……泊まったのは、本当。」
玲於「…そう。」
A「でも、何にもないよ。お酒飲んでふらふらになってたのを送ってもらったんだけど、寝ぼけた私が部屋の鍵隠しちゃって、壱馬が帰れなくなっただけ。女子の部屋を鍵開けたまま出てくのも不用心だからって。」
玲於「……何やってんの。」
A「うん。自分でも思う。でも、ほんとに、何も無い。」
玲於「……わかった。」
玲於くんはそう呟くと、はぁ、と大きなため息。
そのため息に少し不安を覚えるけど、余計な心配だったらしくて。
玲於「…よかった。」
A「え?」
玲於「もしかして、もうそういう関係なのかって、めちゃくちゃ不安だった。」
A「そ、そんなわけないじゃん!」
玲於「まじ、焦った……」
口元押さえながら、そんな本音を漏らす玲於くん。
だから、試しに聞いてみるの。
A「…ヤキモチ?」
玲於「うるさい。」
A「違うの?」
玲於「まじ、黙って。」
誤魔化すようにそっぽを向く。
その頬は、暗闇の中でも
少し赤いように見えて。
結局否定はしないことに、嬉しさを感じる。
A「玲於くん玲於くん。」
玲於「なに。」
A「こっち向いて。」
玲於「やだ。」
A「けち。塩。チビ。あほ。」
玲於「お前ね、……」
構って欲しくて、悪口並べたりして。
眉間にシワがよった顔が、こちらを向く。
そのタイミングに合わせて、私は彼の頬に唇を寄せた。
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ハナリーン(プロフ) - もう本当にきゅんきゅんしすぎて死にそうで、にやけがとまりません……。改めて玲於くんがまた好きになってしまいました。幸せな時間をありがとうございます……! (2019年3月24日 7時) (レス) id: 33cb9575e2 (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - はい!O(≧ω≦)O語りましょう!(≧∀≦) (2019年1月9日 20時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ちょんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´-`*) がんばってきます!!! (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - SOLTWORLDさん» なんですかこのにやけてしまうコメントは。笑 ありがとうございます(*^^*) 番外編までしばしお待ちくださいヽ(´ー`)ノ (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ど根性オレンジさん» オレンジさぁぁあん!!!がんばってきます〜!!また語りましょう。笑 (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らな。 | 作成日時:2018年12月2日 0時