検索窓
今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:473,383 hit

帰り道 ページ31

.

Aside




宣言通り、私を解放した玲於くんは
送る、って再びジャケットを着た。


マンションの入口に行けば、玲於くんが呼んだらしいタクシーが1台。


私だけ乗るものだと思っていれば玲於くんまで乗り込んできて。




A「え、玲於くんも乗るの?」


玲於「送るって言ったじゃん。」


A「いや、送ってもらったから。入口まで。」


玲於「俺の中ではそんなの“送る”って言わないから。」




玲於くんの変な理屈に負けて、結局マンションまで送ってもらうことに。


とことん甘い玲於くんに、にやけを隠すことで精一杯だった。






しばらく夜道を走って、
あと少しで私の部屋があるマンション、っていう所でタクシーは止まる。


私がハテナを浮かべてるうちに、さっさと会計を済ませる玲於くん。




玲於「歩こ。」




そんな玲於くんの提案に頷いて、手を引かれながら車を降りた。




当然のように繋がれる手。


バレないか心配してると
誰も分かんねぇよ、なんて
玲於くんに自信ありげに言われたりもして。


静かに照らす街灯の下を、2人で歩く。




玲於「…1個だけ聞きたいんだけど。」


A「ん?」


玲於「壱馬とは、何も無かったんだよな?」


A「無いよ?どうして?」


玲於「…いや、壱馬、よくAと一緒にいたし、何回も抱きしめられてるところ見たし。」


A「それは、玲於くんとギクシャクしてる私を慰めてくれてただけで…」


玲於「Aん家に泊まったって、本当?」


A「っ!!」




ギクリ、という音が聞こえてしまいそうだった。



確かに、1度、壱馬は私の部屋に泊まったことがある。

でもそれは、私が送ってもらったあと寝たのがいけなくて、壱馬は不可抗力で。



……玲於くん、そんなこと知ってたんだ。




.

ヤキモチ?→←いつになく



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (390 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2265人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ハナリーン(プロフ) - もう本当にきゅんきゅんしすぎて死にそうで、にやけがとまりません……。改めて玲於くんがまた好きになってしまいました。幸せな時間をありがとうございます……! (2019年3月24日 7時) (レス) id: 33cb9575e2 (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - はい!O(≧ω≦)O語りましょう!(≧∀≦) (2019年1月9日 20時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ちょんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´-`*) がんばってきます!!! (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - SOLTWORLDさん» なんですかこのにやけてしまうコメントは。笑 ありがとうございます(*^^*) 番外編までしばしお待ちくださいヽ(´ー`)ノ (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ど根性オレンジさん» オレンジさぁぁあん!!!がんばってきます〜!!また語りましょう。笑 (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らな。 | 作成日時:2018年12月2日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。