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お前だけ ページ23

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Aside




エレベーター使えば、玲於くんの部屋までなんてほんとにすぐで。


玲於くんが私の1歩先を歩いて、慣れた手つきで鍵を開けた。




玲於「…ん。」




親切にドアを開けてくれて、促されるように玄関へ踏み込む。


玲於くんはすぐに靴を脱いで部屋にあがるんだけど、私はそのまま玄関に立ったままで。


ついてこない私に気づいた玲於くんがこちらを振り返った。




玲於「…A?」


A「……私、やっぱり帰る。」


玲於「は?なんでだよ。」


A「だって………」




夏希さんが通ってるんでしょ?


だからこの前も、あの香水、置いてあったんでしょ?



そう考えただけで、
玲於くんの部屋から夏希さんの香りが漂ってきそうで。



そんなとこ、上がりたくない。



小さな小さな、私のプライド。




私がこんなこと思ってるとも知らずに
玲於くんは眉間に皺寄せたりなんかして。




玲於「……だって、なんだよ?」


A「だって…………」




あ、私、声震えてる。




A「だって…っ、玲於くんの部屋なのに、もし、夏希さんの匂いがしたりしたら………っ」




十分理解してる現実を
また突きつけられそうで、怖い。




涙、耐えられなくなって。


一雫が頬を伝う瞬間、玲於くんの親指がそれを拭った。



その手はそのまま、私の頬を包んで。




玲於「……夏希は、ここに来たことないから。」


A「……え?」


玲於「俺がうちに上げたことあるの、お前だけ。」




驚きに体を固めていると、玲於くんは眉をさげて、困ったように笑った。




玲於「勘違いだから。………言いたいこと、全部言ってよ。ちゃんと聞くから。」




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ハナリーン(プロフ) - もう本当にきゅんきゅんしすぎて死にそうで、にやけがとまりません……。改めて玲於くんがまた好きになってしまいました。幸せな時間をありがとうございます……! (2019年3月24日 7時) (レス) id: 33cb9575e2 (このIDを非表示/違反報告)
ど根性オレンジ(プロフ) - はい!O(≧ω≦)O語りましょう!(≧∀≦) (2019年1月9日 20時) (レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ちょんさん» 嬉しいコメントありがとうございます(*´-`*) がんばってきます!!! (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - SOLTWORLDさん» なんですかこのにやけてしまうコメントは。笑 ありがとうございます(*^^*) 番外編までしばしお待ちくださいヽ(´ー`)ノ (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ど根性オレンジさん» オレンジさぁぁあん!!!がんばってきます〜!!また語りましょう。笑 (2019年1月8日 20時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らな。 | 作成日時:2018年12月2日 0時

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