うそつき ページ32
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Aside
テルさんのお店出て
自分がどっちに向かって走ってるのかもわからない。
すれ違う人が不思議そうにこちらを振り返った気もするけど
そんなのどうでもよかった。
間もなくして、しんどくなってきて
走ることから早歩きに切り替えれば
それさえ虚しく感じて。
A｢……っ。｣
……やっぱり私、自惚れてた。
テルさんのお店、行くならお前とがいいって言われて
もしかしたら自分は特別かもって、浮かれてたんじゃん。
勝手に盛り上がってた自分が悪い。
そんなこと、分かってるけどさ。
A｢……うそつき。｣
誰にも教えないから、お前も秘密な、って
玲於くん言ったじゃん。
行くなら私とがいいって、言ったじゃん。
あれは、なんだったの？
あんな約束、どうでもよくなった？
どうでもよくなるくらい、
夏希さんのことが大事になった？
……考えたくない。
考えたくないのに。
……きっと、これから
玲於くんがあの店に誘うのは、夏希さんになって行くんだ。
私じゃない。
いやでもそう悟ってしまう。
──どんっ。
涙止まらなくて、下向いてひたすら歩いてたら
人にぶつかってしまって。
A｢…すみませ………｣
壱馬｢……A？｣
A｢へ…………？｣
上から降ってきた聞き覚えのある声に
思わず顔を上げた。
そこには、驚いた表情でこちらを見下げる壱馬。
壱馬の瞳が見開かれたことで
自分の顔がぐちゃぐちゃなことを思い出して
慌てて俯いた。
すると、今度は壱馬が身を屈めて
私の顔を覗き込んで、優しく親指で目元を拭ってくれて。
壱馬｢……誰？｣
A｢……｣
壱馬｢……誰のせい？｣
A｢別に、誰のせいでも……｣
壱馬｢………、玲於さん？｣
A｢ちが…っ｣
違う。
そう言おうとすれば、それを否定するように
涙が溢れる。
壱馬｢……っ。｣
途端に腕を引き寄せられ、壱馬の腕の中に閉じ込められた。
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ど根性オレンジ(プロフ) - らな。さん» 移行おめでとうございます！(またフライング)Part6楽しみにしてます！これからも更新頑張って下さい！壁|ｮ･ω･｀o)ｶﾞﾝﾊﾞｯﾃｯ♪ (2018年12月1日 10時) (
レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
llen(プロフ) - もちろん！読みます！ (2018年12月1日 0時) (レス) id: 56c2415f0c (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - llenさん» 作者の策略だったり。笑 Part6も読んでもらえると嬉しいです(*^^*) (2018年12月1日 0時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ちはさん» ありがとうございます！そんなこと言って頂けるなんて、嬉しすぎます(*^^*) これからも楽しんでもらえるようがんばりますね！！！ (2018年12月1日 0時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - りなさん» そうですね...(><)作者は早く2人をくっつけたいんですけど。笑 (2018年12月1日 0時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな。
| 作成日時：2018年10月25日 23時
