消毒 ページ20
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Aside
壱馬｢…ごめん、さっきの玲於さんとの会話、少し聞いてた。｣
A｢……うん。｣
私の事抱きしめたまま、壱馬は呟いた。
私たちが話してたのは普通の通路だし。
今思えば、誰かに聞かれてもおかしくないところ。
壱馬の腕の中は温かくて、優しさを痛いほど感じる。
時折頭を撫でる手のひらは、私を安心させて。
そしてそれは、私が心の中で思っていたことを言葉にさせようとする。
A｢…壱馬｣
壱馬｢ん？｣
A｢……信じて、貰えなかったや……｣
壱馬｢………そっか。｣
壱馬はそれ以上は言わなかった。
ただただ、私を強く抱きしめる。
……私、信じてもらえると思ったの。
リホちゃんのことの時、玲於くんは私を真っ先に信じてくれたから。
さっきの玲於くんの表情が思い出されて
胸が苦しくなる。
A｢……キスなんかしてない。いきなりだったの。その前の頬にだって……｣
壱馬｢……頬？｣
私のひとことに、壱馬がピクリと反応した。
体が少し離れて、覗き込まれながら
壱馬の手が私の頬に触れる。
壱馬｢……頬に、何？｣
A｢えっと……｣
壱馬｢もしかして……キス、された？｣
A｢……｣
黙って私は顔を背けた。
きっと、壱馬はそれをイエスと捉える。
さっきの頬に触れた感触が思い出されて
なんだか気持ち悪くて。
無意識に頬を袖で強く擦れば
壱馬にそれを止められる。
壱馬｢やめろって。｣
壱馬の手が私の手を優しく包んだ。
壱馬｢……ムカつく。｣
A｢…え？｣
壱馬｢そんなことした水谷さんにも、…………Aを泣かせた、玲於さんにも。｣
壱馬の手に、力がこもる。
彼の瞳は、苦しそうに揺れていて。
けれど、瞬きのあと、それは真剣な眼差しの中へと消えていた。
そして。
壱馬｢……消毒ってことにしてよ。｣
A｢へ、…｣
壱馬｢……嫌だったら、ごめん。｣
頬に、大きな手のひらが添えられて。
壱馬の唇が
頬に触れた。
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ど根性オレンジ(プロフ) - らな。さん» 移行おめでとうございます！(またフライング)Part6楽しみにしてます！これからも更新頑張って下さい！壁|ｮ･ω･｀o)ｶﾞﾝﾊﾞｯﾃｯ♪ (2018年12月1日 10時) (
レス) id: 20d845d7dd (このIDを非表示/違反報告)
llen(プロフ) - もちろん！読みます！ (2018年12月1日 0時) (レス) id: 56c2415f0c (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - llenさん» 作者の策略だったり。笑 Part6も読んでもらえると嬉しいです(*^^*) (2018年12月1日 0時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - ちはさん» ありがとうございます！そんなこと言って頂けるなんて、嬉しすぎます(*^^*) これからも楽しんでもらえるようがんばりますね！！！ (2018年12月1日 0時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
らな。(プロフ) - りなさん» そうですね...(><)作者は早く2人をくっつけたいんですけど。笑 (2018年12月1日 0時) (レス) id: 3fd04ece2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな。
| 作成日時：2018年10月25日 23時
