好き。...嘘、大好き。【4】[佐野玲於]

当たってる？ ページ7

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Aside




A｢でさ、その時玲於くんが……！！｣


壱馬｢わかった、わかったから。笑｣




エントランスで壱馬待ち合わせたあと、
早速2人で向かった飲食店。



席に着いて、料理が運ばれてくるなり、
私は玲於くんの愚痴を壱馬にぶつけた。




料理頬張りながら、うん、うん、って壱馬は聞いてくれてて。



こういうとき、壱馬は文句も言わずに聞いてくれるから、ついつい甘えてしまうんだよね。





待ち合わせる前の、ほんの数分前のことを詳しく話した。



声を荒らげながら説明してると、まあまあ、って壱馬に宥められて。




壱馬｢いつもだろ？からかわれるの。｣


A｢そうだけど。今日は、なんか違った。｣


壱馬｢なんか、って？｣


A｢からかう時、玲於くんいつもニヤニヤしてるのに、今日は真剣な顔だったんだよ。壱馬はそういうことしない！って言えば、壱馬だって男なんだから、なんて言うし。｣


壱馬｢……｣


A｢………壱馬？｣




突然黙った壱馬に、首を傾げた。


考え込むようにテーブルの上の一点を見つめて、ハッとしたように私に向き直る。




壱馬｢……まあ、当たってんじゃない？｣


A｢え？｣


壱馬｢俺、男だし。｣


A｢それは分かってるけどさ……｣


壱馬｢ほんとに分かってる？｣


A｢ほんとに？｣




そう聞けば、じゃあさ、って呟いて。




壱馬｢せっかく2人で来てんのに玲於さんの話ばっかすんなよ、って思ってるの、気づいてる？｣




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