好き。...嘘、大好き。【4】[佐野玲於]

男と男の話 ページ14

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Aside




玲於｢……こんばんは。テルさん。｣


テル｢…ああ、玲於。｣




結局あのあと連れ出されて向かった、テルさんのお店。


扉を潜れば、玲於くんとテルさんはそんな会話を交わした。




玲於くんばっかりテルさんと仲良くなっちゃってさ。


私だって仲良くなりたいっての。




そんな思いで玲於くんの横顔を見つめてると、
こちらに気づいた玲於くんは、可笑しそうに笑って。




玲於｢テルさん、Aがヤキモチ妬いてる。｣


テル｢え？｣


玲於｢私も仲良くなりたいのにって。笑｣


A｢え、ちょっと！｣




まさか思ってることそのまま口にされると思わなくて、思わず顔が熱くなった。


そんな私に、テルさんは優しい笑顔を浮かべる。




テル｢光栄ですね。私も仲良くなりたいって思ってたんですよ。｣





………。




…………大人な男性、かっこいい…




率直にそう感じた。







そのあと促されて座った、カウンター席。




玲於くんはハイボール、私はノンアルのカクテルを頼んだ。



出されたお酒飲みながら会話が弾むんだけど、
なんか、思ってた以上にふたりが親しそうで。




A｢……玲於くん、そんな仲良かったっけ？｣


テル｢…こいつ、先週4回も来たんだよ。笑｣


A｢ぇえ！！？｣


玲於｢…まあ、テルさんいい話し相手だし。｣




そんなこと呟きながら、玲於くんはグラスに口を付けた。




A｢テルさん、玲於くんと何話すんですか？｣




思い切って聞いてみる。


テルさんは、うーん、って苦笑い浮かべながら答えるのを躊躇っていて。





そして、最終的に出た回答は




テル｢…男と男の、話かな。｣




だった。




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