もし俺が好きって言ったらどうする？[佐野玲於]

お誘い ページ10

.






A「佐野さん佐野さんっ」




背中を押されながら、後ろにいる彼の名前を呼んだ。




玲於「何？」



A「いけなくないですか？これ！」



玲於「何が？」



A「だから、私が皆さんとご飯をご一緒するのが、です！」



玲於「別にやましいことしてるんじゃないんだから。それに歓迎会はサワさんが新しく担当になった時もやったよ」



A「そう、なんですか…」



亜嵐「そうだよ。だから気にしないの！」




佐野さんは私の背中から手を離し、私の隣には白濱さんが並ぶ。




涼太「何食べる？Aちゃん何がいい？」



A「特には…」



龍友「じゃあ焼肉やな。Aちゃんにフォルモン焼いてあげんと」



亜嵐「龍友くんが焼いたフォルモンおいしいよね」




そういえば、数原さんは焼肉焼くのうまいって聞いたことあるな…。




隼「あ、そういえばさ、玲於。俺たちの事務所に荷物置きっぱじゃない？」



玲於「そういえばそうだった。隼持ってきてよ。全員の分」



隼「え、まさかのパシリ？」



玲於「え、当たり前でしょ？」




小森さんとのやりとりに笑う佐野さん。



それにつられて笑うと、片寄さんが顔を覗き込んできて、思わずドキリとする。




涼太「笑った顔可愛いね」




うお。



王子様スマイルでそんなこと言うもんだから、そりゃみんな落ちちゃうよね。




A「あの、やっぱひとりは心細いので、彩華さん呼んでもいいですか？」




そういうと、GENEの皆さんは快くOKしてくれて。



すぐ彩華さんに連絡すると、ちょうど今日はもう帰るところだった。



タイミングがいいというか。



1度皆さんと別れると、急いで帰る支度をして、１階のロビーに向かった。



.

同い年→←突然の

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す