もし俺が好きって言ったらどうする？[佐野玲於]

予想通り ページ43

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玲於side








鏡と向き合って、俺が流した洋楽に合わせて踊ってるA。



やっぱ上手いんじゃんか。


なんとなく、こいつダンス上手いんじゃないかな、とか思ってた。



そして、予想通り、なかなか上手い。



なんか、もったいない感じだわ。









A「はぁ…はぁ……」




しばらく踊ったA。



息上がってるし。



やっぱ、半年踊ってない影響はしっかりあるらしい。




玲於「体力無さすぎ。」



A「玲於くんみたいに鍛えてないもん。」



玲於「じゃあ鍛えたら？」



A「ムキムキになりたくないです。」




Aの視線は俺の腕あたりにある。



いや、これぐらい鍛えとかないとライブ持たないでしょ。




A「玲於くんのクランプ見たい。」



玲於「今？」



A「うん。」




しょうがないな。


今日は特別。




スマホをいじって、適当に曲を流す。



俺が踊ってみせると、Aはボーッと俺の方を見つめて。


興味が無いんだか、呆気に取られているんだか。



まあ、Aの顔が面白いのは確かだな。



ああもう、集中出来なくなってきた。




玲於「A、その顔やめて？」




少し踊ったあと、Aに話しかける。



首を傾げるAの上にはハテナマークが浮かんでるよう。



出たよ、自覚なし。




A「どんな顔？」



玲於「ひと言でいうと間抜けな顔。」



A「ひどい。」




Aは軽くこちらを睨む。



あぁ、おもしろ。





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