もし俺が好きって言ったらどうする？[佐野玲於]

意外と優秀？ ページ19

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玲於side






松田さん「はいはい、話もそのへんにして。そろそろ始めるよ」




松田さんのひと声で、それぞれが配置について、スタンバイを始める。




金沢「篠原、今日はそれとその機械担当する？」



A「いいんですか！？ありがとうございます！！！」




そう言って目をキラキラさせながら機械の確認をするA。



え、もうあいつ機械担当させて貰えるようになってんの？


はやくね？


ラジオ局ではこれが普通なのか？



ブースに入る前、そんな会話が聞こえてきて、思わず立ち止まると、あとから俺に続いて入ろうとしていたメンさんとぶつかった。




メン「玲於？」



玲於「あ、ごめん。…ラジオの仕事ってさ、すぐ機械触らせて貰えるようになるもんなのかな？」



メン「ああ、Aちゃんか」




メンさんはウキウキしながら機械を触るAの方を見た。




メン「習得が早い人は１、２週間くらいで触らせて貰えるようになるらしいよ。Aちゃんはその中でも覚えがいい方だってさ」




え、なんでそんなに詳しいのメンさん。




玲於「なんか詳しくない？」



メン「廊下でまっさんと会って話したんだよ。自分が手伝う番組じゃなくても、金沢さんに引っ付いて行ってるんだって」




まあ、専門学校行ってたおかげもあるだろうけど、って付け足す。



そうなんだ。


だからあんなに慣れてるのか。




涼太「それにしても玲於、Aちゃんのことよく話すね」



玲於「え？」




涼太くんに言われるまでわかんなかった。



俺ってAのことばっか話してた？




涼太「まあ、数少ない同い年だし、親近感湧くか」



メン「Aちゃん、なんか面白いしね」



涼太「うん笑。あんなに玲於に反抗する人初めてだよ俺。」



玲於「まあ、あれくらいの反抗どうってことないけどね」




そう言ってヘッドホンを付け、マイクを自分の高さにセットする。


松田さんからGOの合図が出た。




今日も、ジェネトークスタートだ。







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