S.Hirano＿記憶を失った俺

記憶＿33 ページ33

永瀬サイド


雑誌撮影を紫耀のいないメンバーで
してるときやった。

楽屋で撮影の準備が終わるのを待ってると、
コンコンコンｯって
かなり慌てた感じでノックされて。

押してるのかなーなんて思いながら、
岸くんがドアを開けると同時に
みんな急いで立ち上がったんやけど。

マネージャーさんが、真剣な顔で話し出した。


ﾏﾈ｢えっと、あれ？みんな、起きた｣


マネージャーが普段、こんなに慌てることはない。
あっても、見せない。


岸｢落ち着いてください。どうしたんですか？｣


ﾏﾈ｢平野くんの、目が覚めました｣


一瞬、みんな意味が分からなくなって。

どういうこと？ってなってたんだけど、
さっき頭の整理ができたマネージャーが
みんなを車まで連れてってくれた。


ﾏﾈ｢平野くん、結構元気みたいですよ｣


神｢記憶は？｣


ﾏﾈ｢そこまでは、まだ分かってません｣


1番問題なのが、記憶。

前みたいに、俺達のことも
忘れてるのかもしれない。

もしかしたら。思い出してるのかもしれない。

どっちなのか。

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