S.Hirano＿記憶を失った俺

記憶＿3 ページ3

永瀬サイド


紫耀から電話かかってきたあとに、
またかかってきてん。

何回電話してくるねんって
ちょっとイラつきながら電話にでた。


『永瀬くん、今から病院にこれる？』


電話の向こうがガヤガヤなってて、
紫耀の電話やのに、
スタッフさんの声がした。

病院ってどういうことや？

紫耀に何かあったんか？



『平野くんが倒れた』



理由を聞くと、
焦った感じでいうスタッフさん。

どんな感じで倒れたんかは知らんけど
普通やないことは確かで。

俺は急いで病院に向かった。


病院にいくと、
看護師さんが案内してくれて。
ちょっとすると、他のメンバーが
慌てた感じできた。



高「ねぇ、廉、紫耀に何があったの？」


永「分からん。やけど、倒れる前に俺らの名前言ってたんやて。それに、大好きって」


神「なに、それ……」



紫耀がいつ目を覚ますんか分からん。

そんなことをお医者さんが言ってたけど、
今晩は病院におることにした。


検査をしたけど、
異常はそんなないらしい。



じゃあ、なんでなんや。

なんで紫耀は
倒れて何時間か経っとるのに
目を覚まさへんの？



なんであんなに落ち込んどったん？

なんでそんなに俺らの名前言ったん？

なんで大好きって言ったん？





なんで、ピクリとも動かんの？
目、覚まさな……あかんやろ？

記憶＿4→←記憶＿2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す