S.Hirano＿記憶を失った俺

記憶＿16 ページ16

金内サイド


記憶喪失になって、この前、
病院であったばっかやのに
俺のことをまるで
知ってたかのように接してくる紫耀。

なんか、前と変わっとらんなって。


ハワイについたと思ったら、
前と同じビーチに行ったり
同じ行動をとったり。

元気そうで、ちょっと安心した。



平「とーま、俺とみんなって友達？」

金「俺らは……仕事仲間？やな」

平「何してるの？」


それ聞かれると困るんやけど。

答えんほうがええんちゃう？


金「紫耀が仕事ができるようになったらいうわ。な？」

平「仕事って……俺、もう元気だよ？」

金「体のことやない。俺らと遊んでちゃんと休むんやで」


紫耀は笑って、過保護だねって言った。


みんな紫耀のことが心配なんよ。

関西のときから人気があって、
やけど天然やから
褒めても、紫耀は悪い言葉でとらえてたり
俺が辞めたときも紫耀のために
紫耀には言わんかったけど
それが本当に紫耀のために
なってたんやろうかって。

関東でも、相変わらず人気で。
キンプリのセンターで。

プレッシャーもストレスもあったやろうけど
弱音を全く吐かんし。


今の紫耀は知らんと思うけど、
倒れる前の紫耀は相当ヤバかったんやで。

廉に電話したとき、相当暗かったって。






記憶が戻ったときに、
紫耀に負担がかかるのが1番こわい。

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