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浮所サイド
ｶﾞﾁｬ
振付師さんとかに怒られるなーって思ってたけど
逆に抜けられるわけない。
浮／優「遅れてすみません！」
2人で入って頭を下げると、
振付師さんに早く練習入ってとキレ気味で言われる。
多分あとで怒られるやつだ。
メンバーの荷物の近くに俺のも置いて、
靴を履き替えて行くとこだった。
まただ。
ｶﾞﾀｯ
元々しゃがんでたから、何か大きいものを倒したとか
大きい音は出なかったけど
ペットボトルが倒れて床に転がった。
ゆうぴーは今はもう練習入ってるし、
てか俺のせいで怒られてるし。。
向こうからは俺の姿が見えない。
音楽は爆音で鳴ってる。
どうしよ…
浮「ｸﾞｽﾞｯﾋｯｸ…」
急に怖くなって、1人だから余計に怖くて
さっきより怖く感じて、
みんなが近くで練習してるのに涙が出てくる。
泣いちゃ気づかれた時どうしよって思ってるのに
溢れちゃう涙が止まらない。
振「うきしょ遅い！」
振付師さんがめちゃくちゃ怒ってて、
メンバーみんな大変なはず。
俺のせいで、みんな怒られる。
だけど立てない。
振「うきしょー？」
振付師さんが音楽を止めて、こっちにきた。
振「ちょっと休憩しよっか？どうした？」
いつも怒号が飛び交うレッスン室が静か。
振付師さんも優しい。
泣いてる俺に気づいて、
マネージャーさんとかも走ってくる。
ﾏﾈ「浮所？どうした？しんどい？」
マネージャーさんと振付師さんが隣にしゃがんで
俺の背中をさすってくれて…
俺は涙が止まんなくて。
何も喋れない。
レッスン室は、だんだん変な空気になってる。
俺のせいだ…
浮「ｸﾞｽﾞｯﾋｯｸ…ﾊｧ、ｸﾞｽﾞｯ」
まだ立てない。
でも今知られたら、病院に連れてかれて
仕事できなくなって…
また迷惑かけちゃう。
ﾏﾈ「ちょっと別の部屋で寝かせてきます」
マネージャーさんがそう言うと、
振付師さんはまたレッスンに再開した。
マネージャーさんが手を貸してくれるけど
俺実は立てないんだって！
そう心の中で言うけど、まだバレてない。
ﾏﾈ「めまいとかする？」
別のマネージャーさんが車椅子を持ってきてくれて
俺を乗せて、レッスン室を出た。
空いてる楽屋に連れてってくれる。
ﾏﾈ「どうした？どっかしんどい？」
どうした？しんどい？
心配かけてる…
どうしよ…
マネージャーさんは、最近忙しかったから
気にかけてくれてたのは知ってた。
だけど、まだ言えない。
あと少し…
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作者名：やまだまや | 作者ホームページ：http://128yamada0509
作成日時：2020年11月19日 23時
