Hidaka.U_仲間 (ページ27)

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那須サイド

浮所を病室まで支えて帰ると、
浮所の家族があと少しで来るらしくて。

那「ちょっと寝ちゃいな」

きっと疲れてる浮所を休ませる。

那「うん、手繋いでるから」

浮所の手を握ると、虚ろだった目を閉じた。

ちょっと細くなった腕が、浮所じゃないみたい。
別人みたいに筋肉がなくなった気がした。

久しぶりに安心して寝たんじゃないかと思うくらい
ぐっすり寝る浮所に、俺も安心する。

浮所が寝て、すこし経つと、浮所の家族が来た。

もう少し寝かせてあげたかったけど、浮所を起こす。

起きてすぐ、浮所は腕が動きづらくなったり
家族が帰ったあとも、腕が痙攣しちゃったり…

辛そうで、さすることしかできなくて。。

浮「なすっ…ﾊｧ痙攣、する…ﾊｧｯ」

浮所はベッドの上で
右腕をダランってして、ぐったり寝たまま
左腕で顔を覆ってる。

右腕をさすってあげるけど、全然痙攣は治らない。

浮「ﾊｧｯつかれる…んーﾊｧ」

そう言ったかと思えば、
急に眠そうな虚ろな目になる。

疲れたから、気を失いそうなのか…

それでも気づけば浮所は俺の手を握ってて。

しっかり握ってて、寝そうになかった。

那「浮所？水、少しは飲も？」

不安なのか水すら飲まない浮所。

さすがにやばいから、水を少しずつ飲んでもらった。

浮所は、最後まで不安そうだった。