26 ページ26
那須サイド
ﾏﾈ「そろそろ帰ろう！あ、浮所はしばらく検査入院だって」
みんなちょっと嫌がりながら帰る支度をする。
浮所は入院か…
浮「俺も途中まで行くー！」
優「おまえっ安静にしてろって！」
浮「途中までだからー！」
浮所は相変わらずヘラヘラしてて、
ニコニコ笑いながらベッドから立ち上がる。
ゆうぴーが心配して、手を貸す。
みんなでゆっくり歩いて、
気づけば浮所は出入口までいた。
浮「今日はありがとうございました！」
浮所はまた、ニコニコ笑いながら言った。
平「帰る時気をつけろよ！」
浮「はーい……那須は残って」
藤「…あ！那須いたほうが安心？だもんね！」
浮所は喋らなくなったし、
変な空気に最後の最後でなる。
俺も意味わかんないまま、みんなに手を振られる。
しばらくその場に立ってた。
みんなの姿が見えなくなって、一気に静かになる。
浮「……え、ちょっ」
浮所がこっちに倒れかけてきて、
咄嗟に両手で支える。
浮「ごめん…力が……ﾋｸｯ」
浮所はもたれかかったものの、
ゆっくりその場に座り込んだ。
嗚咽をこぼしながら泣き続ける浮所。
座り込んで、下を向いて泣く浮所を抱きしめる。
浮所の肩が顎に当たりそうになる。
浮「…やめなきゃ…泣くのﾋｸｯﾊｧ…」
浮所はいつでも弱音を吐かなかった。
いつか雑誌で言ってた、
自分の機嫌が悪いところや疲れているところを
見せるような人になりたくない。
『そうじゃないと自分がだめになりそうな気がして』
だって。
浮「だめﾋｸｯﾊｧｯ…泣いちゃﾊｧｯ…だめ……」
那「泣いていいよ、大丈夫」
浮所の背中をさすると、もっと泣き出す。
浮所は30分くらい泣き続けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「美少年」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまだまや | 作者ホームページ：http://128yamada0509
作成日時：2020年11月19日 23時
