Hidaka.U_仲間 (ページ22)

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平野紫耀サイド

河合くんは少クラの司会があって、
浮所に付き添えたのは俺と優斗。

救急隊員が浮所を軽々と
ストレッチャーに乗せて運んでいく。

なんかちょっと軽かったもんな…

病院につくと、浮所はすぐに検査をした。

浮所に結果を知らされる前に、
俺が先に説明を受けた。

医「まだ、詳しい結果は出ていないので断定はできませんが……浮所くんは、ALSの可能性が高いです」

平「ALSってなんですか？治るんですか？」

医「身体中の筋肉が萎縮していく病気です。ただ…治療法がまだ見つかっていません」

俺は自分のことでもないのに絶望した。

身体中の筋肉が萎縮する？
それってどうなるの？

治療法が見つかってないってことは…
浮所は歩きづらいまま？

平「どういうことですか？また…アクロバットとか…ダンスとか…できるようにはならないんですか？」

できるだけ冷静を保とうとする。

だけど返ってきた言葉は…

医「残念ですが……運動できなくなるだけでなく、生活にも支障がでて…いずれは寝たきりに…そして、自分で呼吸することも、できなくなります」

自発呼吸ができなくなったら？

そんな大変な病気なのに、治療法はないの？

平「なんで…」

医「しかしまだ、詳しい検査をしておりませんので…今日から入院していただいて、検査となります」

そう言い残して、話は終わった。

これを浮所にどう話そうか…
病室までの間、ずっと考えた。