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那須サイド


今回の仕事は、浮所は久しぶりの
アイドルらしい収録だった。

たくさんのファンの方々がいて、
その中で踊って歌わなきゃいけない。

マネージャーとかは止めたんだけど出るんだって。


昨日ダンスとか全部教えたのに
さっきしたリハーサルでは浮所は完璧だった。


藤「ダンスとか前と変わってないね」


藤井くんが隣に来て、驚いているけど
ほっとしたような雰囲気で声をかけてきた。

その直後に浮所が楽しそうに走ってくる。


浮「大丈夫だった?」


藤「全然前と変わんない!いい感じ!」


浮「ありがとう!」


浮所はニコニコしてるけど、
浮所の目の下にある隈が気になった。


那「浮所?今日徹夜した?」


浮「えっ……」


やっぱり俺たちのいないとこで練習してた。

しかも徹夜で。

努力家なのはいいんだけどさ、
浮所は身体を大切にしなきゃいけないのに。。


那「藤井くん、ちょっと念の為、医務室連れてってくる」


藤「わかった。準備すすめとくよ」


那「ありがとう」


浮所は大丈夫なのに、って言いながら
俺に連れられて医務室に強制連行される。

隈がこんなに酷いんじゃ、
熱とか出ないか心配なんだけど。。


浮「ホントに大丈夫だよ」


どっかで聞いたことある浮所の口癖。

たしか、初めて医務室に連れてった時だっけ?
あのあと浮所が学校辞めるとか言い出したんだよね。


那「ちょっと寝とくだけだから。本番前に来て」


医務室のベッドに浮所を横にさせると、
その言葉を聞いた瞬間すぐに寝た。

眠いんだったら言ってくれればよかったのに。

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作者名:やまだまや | 作者ホームページ:http://128yamada0509  
作成日時:2020年6月5日 16時

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