Hidaka.U～たすけて～ (ページ6)

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那須サイド

浮所の家のインターホンをおす。

そしたら、浮所のお母さんが出てきた。

母「那須くんこんな遅くにごめんね。あがって。最近のことも聞きたいし」

浮所と玄関に入ると、
俺はリビングに案内された。

その後ろを浮所はついてくる。

母「飛貴？着替えておいで」

浮所を自分の部屋に行かせて
俺とお母さんのふたりきり。

聞かれることと、聞くことは
多分一緒。

母「最近飛貴おかしいわよね。今日、何かあったの？」

那「レッスン、休ませました。具合が悪そうだったんで」

母「そうなの」

那「あと…高校を辞めるとか言ってました」

母「飛貴、最近大学進学のこととかで考えすぎちゃってるみたいで」

那「家ではどうなんですか？」

母「食欲がなかったりボーっとしてたり。最近学校のこととか仕事のこととか話さなくて」

那「そうなんですか。これから送りますよ」

母「でも、家が遠いし」

那「大丈夫です。今、メンバーで大学進学考えてるの俺だけなんで」

母「ありがとう。家まで送るわ」

そう言って、浮所のお母さんは
どこかに行った。

そのちょっとあとに、
浮所がリビングにきた。

浮「那須くん、ホントに大丈夫だからね」

何を言うかと思えば、
無理矢理笑顔を作ってそういう。

大丈夫

その言葉の反対は、たすけて。