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翌日。熱は少し下がったけれど、体温計が示すのはまだ微熱と言えるような数字。加えて、念のために今日は喋るなと医者から指示が出ている。親から学校を休めと言われて異論はない。
ベッドに飛び込んで、暫く眠る。いつもは起きている時間なので眠りは浅く、目が覚めてもまだ両親が仕事に出て行ってから一時間ほどしかたっていなかった。
ぴこん、とスマホが連絡を告げる。緩慢な動作で画面を覗くと、侑くんからメッセージが入っていた。
『起きとる？』
『起きてるよ』
いや待て、今は授業中じゃないのか。心を読まれたかのように、「今自習」と返ってくる。どっちにしろダメだろ。まあいっか、暇だし。
『ていうか、なんで昨日起こしてくれなかったの？ 気付いたら昼だし、侑くんと角名くんの代わりに治くんがいるしでびっくりしたよ』
『自分がおきんのが悪い』
俺らはあんまサボると北さんに怒られる、という理由で自分たちだけ教室に戻ったらしい。そこは無理にでも起こしてほしかった。
『でも別に治くんを迎えによこさなくてもいいでしょ』
『おもろいもん見られると思った』
答えになってないよ、とため息を吐く。もう送られてきた写真に怒る元気もなかった。治くんにおぶられた私の後姿。ここまで侑くんの思い通りになると、一周回って面白い。
『っちゅうことで、放課後にプリント類届けに行くからよろしくな！』
『ちょっと待て、なにが「ちゅうことで」なのか分からない』
別にプリントくらい、明日でも構わないだろう。侑くんはバレー部の練習で遅くなるはずだ。申し訳ない。
すると、相変らず心を読んだみたいなタイミングで補足が入る。今日は練習試合があって、それとミーティングが終わったら解散となるらしい。
『あと、明日提出の書類、机の中でくっしゃくしゃになっとっとたで』
『うそ』
『ほんま』
そういえば、とぼんやり思い出す。一週間ほど前に配布されたプリントを一度持って帰り忘れてから、ずるずると放置していたような気がする。そんな調子だったから、昨日の治くんも気付かなかったんだろう。
『じゃあそろそろ真面目な侑くんは自習に戻るわ』
異論は受け付けない、とばかりに会話がぶつりと切られた。それからは何を言っても既読にならない。
住所を知られて何か問題があるわけではないのだが、相手はなんせ侑くんだ。弱みとか握られそう。頭を振って、そんな失礼な考えを払拭する。提出期限を破って怒られるのは私だ。
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さかき(プロフ) - mimiさん» 話数的にあと一話だけなら書けそうです。内容によっては私に向いてないかもしれないんですけど、もしよかったらリクエストとかありますか？あるようでしたらボード？にお願いします (2019年9月19日 7時) (
レス) id: 8018115b1b (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - 初コメ失礼します。きついです、この作品まだまだ続いて欲しいです…（ ; ; ）本当に2人とも可愛くて… (2019年9月19日 2時) (レス) id: 4447061f23 (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - 瑞稀さん» やったー！好きとか可愛いとか言って貰えて嬉しいです！治は甘え上手なイメージがあります笑番外編も楽しんで貰えたら幸いです！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 8018115b1b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - あぁぁぁ！！！めっちゃくちゃ好きです！！！番外編も嬉しいですありがとうございます！！治くん甘えた可愛すぎて… (2019年9月18日 18時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - まゆ。さん» おつありです！満足いただけたでしょうか。治で書くかどうかは分かりませんが、書きたいネタはいっぱいあって私自身ワクワクしてるので、よかったらまた読んでやってください！お粗末さまでした！ (2019年9月18日 16時) (レス) id: cb48af79f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかき | 作成日時：2019年8月9日 17時
