14.5 第二回アホどもをくっつける会 ページ18
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「え、ほんとに言うの？ ……Aとー」
「角名と」
「侑の！ 第二回アホどもをくっつける会！ いえーい！」
なんだこれ。
もうすぐ授業始まっちゃうよ、と言ってもええからの一点張りで、侑くんに連れてこられたのは屋上だった。そこには角名くんもいて、目を白黒させていたら上の口上をやらされた。
「第二回ってことは、第一回もあったの？」
「うん。治があまりにも鈍かったから自覚させた」
「それってもしかして昨日？」
「なんで分かったん？」
治くんが「自覚したのは昨日」と言っていたのを思い出す。お前らか。
「なんてことをしてくれたんだ」
「親切心やて。お前が拒否するとは思わんやん」
「思わんかった」と言えば、あの大胆さもやけどなー、と、侑くんが思い出し笑いする。角名くんは若干憐れんでいるような表情だ。どっちに同情しているのかは知らない。
「なんで治をふったの。俺、直接は見てないからまだよく理解できてないんだけどさ」
「ふったつもりはないんだよ！？ ただちょっと、混乱したと言いますか……」
「『治くんのことは大好きだけど、自分が好かれたらどうすればいいか分からない』やからな」
余計なことを言うな、と侑くんを睨む。全く悪びれていない表情に腹が立つ。
角名くんが、本格的に憐れんだ顔になる。
「うわー、治かわいそー」
ですよね。私も酷なことをしている自覚はある。なんだ、好きだけど関係を進展させる気はないって。我儘か。
「前、侑くんが私にどうしたいんって聞いたじゃん？ まだ全然わかんないの」
思えば、今まで脳内を占めていたのは「『私が』治くんにどうしたいか」ばかりだった。「『治くんに』どうしてほしいか」とか、「『治くんと』どうしたいか」とか、そんなことは考えもしなかったのだ。文字通り、「ただ好きだっただけ」。
「今まで一方的に好きだったのに、突然それが報われるなんて思わないじゃん。まだ混乱してるもん」
「付き合うとかは？」
「無理無理！ 角名くん知らないかもしれないけどね、治くん少女漫画かってくらいの糖度だったからね！？ 心臓に悪い」
「あー……それは確かに。侑に動画見させてもらったけど」
「は？」
ぎぎぎ、と首をきしませながら侑くんを振り返る。スマホをひらひらと振りながらにやけている侑くんにとびかかった。消せって言ったろ！
「いーやーや。消せるか、こんな面白いもん」
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さかき(プロフ) - mimiさん» 話数的にあと一話だけなら書けそうです。内容によっては私に向いてないかもしれないんですけど、もしよかったらリクエストとかありますか？あるようでしたらボード？にお願いします (2019年9月19日 7時) (
レス) id: 8018115b1b (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - 初コメ失礼します。きついです、この作品まだまだ続いて欲しいです…（ ; ; ）本当に2人とも可愛くて… (2019年9月19日 2時) (レス) id: 4447061f23 (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - 瑞稀さん» やったー！好きとか可愛いとか言って貰えて嬉しいです！治は甘え上手なイメージがあります笑番外編も楽しんで貰えたら幸いです！ (2019年9月18日 23時) (レス) id: 8018115b1b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - あぁぁぁ！！！めっちゃくちゃ好きです！！！番外編も嬉しいですありがとうございます！！治くん甘えた可愛すぎて… (2019年9月18日 18時) (レス) id: be8945b53e (このIDを非表示/違反報告)
さかき(プロフ) - まゆ。さん» おつありです！満足いただけたでしょうか。治で書くかどうかは分かりませんが、書きたいネタはいっぱいあって私自身ワクワクしてるので、よかったらまた読んでやってください！お粗末さまでした！ (2019年9月18日 16時) (レス) id: cb48af79f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかき | 作成日時：2019年8月9日 17時
