eternally73 ページ26
翔「もう、Aはさ、自分の人生を歩んで、
これから幸せになろうとする権利は十分にあるって」
A「でも、」
翔「Aの幸せを願ってる人だって、
その幸せが嬉しいって感じる人だって、
たっくさん、いる。
これからは自分の人生を生きることがAの仕事だと俺は思うけど。」
A「うん、」
翔「俺だって、色んな人が色んな感情を抱くことを痛いほど理解してるつもりでいるんだよ。
それくらい、嵐として真剣に生きてきたから。
でも、その人たちを裏切らないように、
俺も、みんなも頑張る。」
私の膝の怪我に手を当てて、優しく触れてくれる。
翔「俺が、Aのことも、嵐のことも、守るから」
翔くんはいつもそういう人。
自分だって辛く、悩んでるくせに、
誰かの前に立って、守ってくれる。
嵐を守るのは自分の役割だと
使命感を感じてくれている。
その使命を、全うしたいと願ってくれている人。
翔「今までの嵐を作ってきたことに自信を持とうよ。
未来の嵐のために、Aは俺を支えてよ。」
私の手を、ぎゅ、と握る。
翔「な、？」
泣きそうな私の顔を覗いて、優しく見つめる。
A「うん、ごめん、」
ふ、と優しく笑って、私の肩を抱いてくれる。
翔「無茶、すんな」
A「いつも、私ばっかり、弱くて、ごめん」
小さく呟く。
翔「Aを弱いって思ったこと、ねえけど。
俺を頼ってくれて、俺は、すげえ嬉しいよ。」
A「、ありがとう」
翔「でもさ、今日みたいなことは、もう勘弁、笑
こんな怪我は、してほしくねえな。」
A「ごめんね、心配かけて」
翔「んーん、対策ちゃんと考えよう」
A「うん、」
その日は、疲れているのもあって、
そのままベッドに入って、1人早めに寝た。
夜遅く、ふと、目が覚めると、
翔くんの胸に、優しく抱かれていた。
翔くんの優しい愛を、すごく感じれて、
目が熱くなってくる。
私だって、翔くんを守るよ。幸せにするよ。
そんなことを心でそっと思って、
翔くんの背中に手を回して、抱きついて、
息を深く吸ってから、また眠る。
きっと、きっと、みんなが幸せな未来が
訪れるようにと、願って。
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樹(プロフ) - maronさん» 完結してからも、コメントいただけること、とても嬉しいです。私にとって大切な作品なので、maronさんの心に届いたこと、幸せに思います。コメントありがとうございました。 (2022年1月15日 22時) (
レス) id: b08abe3394 (このIDを非表示/違反報告)
maron(プロフ) - 初めまして。最近、こちらの小説と出会い、面白すぎて一気読みしてしまいました。読みながら私も気持ちが全く同じで、ちょっぴりの寂しさと、優しさと、温かさでいっぱいになりました。素敵な作品をありがとうございました。 (2022年1月10日 0時) (レス) @page31 id: 08effdb176 (このIDを非表示/違反報告)
樹(プロフ) - あやかさん» あやかさん、最後まで見守っていただきありがとうございました。あやかさんに見守っていただいていたので、最後まで走り抜けることができました。この場所を見つけていただいたこと感謝のきもちでいっぱいです。これからも、見守り続けていただけたら、本当に幸せです。 (2021年11月20日 6時) (レス) id: afee8f76cb (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - ファンの中には消化し切れない方もいらっしゃると思います。みんなが少しずつ楽しくなりますよう願うばかりです。また彼らと過ごした夢の時間が違う形で私たちに訪れる日が来るのかな。ここに来るとそんなことを思ったりします。新作も楽しみに読ませて頂きます。 (2021年11月20日 1時) (レス) @page31 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 樹さん、完結お疲れ様でした。私も樹さんと同じ気持ちです。彼らに出会えたこと、その縁からここに辿り着いたことにもありがとうの気持ちでいっぱいです。私は樹さんの描くお話からたくさんの優しい気持ちと温かい時間を頂きました。本当にありがとうございます。 (2021年11月20日 1時) (レス) @page31 id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹 | 作成日時：2021年10月24日 8時
