THIRTEEN ページ16
諸事情により白蛇くんの名前を
狂亜−キョウア
に致します。スマミセエェン((
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「Aが言い出したんやろ。えっちなことしたらこどもできるーって。いやー面白いわ。」
『っ…父さん嘘ついた。』
「まぁ、大事にされてるってことやんな。良かったやん。」
鬼怒はそう言って、消えた。
「安心せぇ、Aのハジメテは俺が貰うから。」
と思ったら、俺の後ろに立っていて低い声で囁いた。
『…何かわかんないけど。絶対ヤダ。』
「Aは照れ屋さんなやぁ?」
『死ね。』
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ふと、左手の印が目に入って思い出した。
『水凛と契約したからか。』
雫の形をした薄い跡が出来ていた。
舌の跡を見たときも思った。
結構、綺麗だな。
帰宅中、左手の甲をじっと見ながら歩く。いつもは、幽霊の視線をチラチラと感じながら帰る。遠くに見えるくらいで、近寄ってはこない。
『契約って凄いな。』
「本当、近付きずらいよ。」
『…え。』
背後には鬼怒と同じくらい長身の妖怪が立っていた。
俺の頭を掴んだは爪が長くて、痛かった。
『……ッ、助けてっ…。』
鬼怒…水凛…。
額から血が垂れるのを感じた。
「お前が死ねば、__は悪神になる…。」
『ッ…!!』
その名前を聞いて、頭が真っ白になった。いつまにか目の前の妖怪は、壁に叩き付けられていた。
「…ッグ…!?」
目の前には太刀を持った鬼怒が太刀立っていた。その太刀には赤い血が付いていた。
「…触るな。
俺の獲物だ。」
いつもの関西弁を話さなかった。
あの虚ろな俺を映さない瞳で。
「大丈夫…姫?」
俺の横に座って、顔の傷を治療しに来た水凛。
『…あれ、誰……?』
「鬼怒だよ。君を餌として見ている獣さ。」
やっぱり、鬼怒も他の妖怪と同じ…?俺を喰って力が欲しいのか?
「なんや、派手にやっとるな。あっち、ボロボロや。死ぬな。」
俺の後ろには昨日会った妖怪が居た。
鬼の響鬼、白蛇の狂亜、そして妖狐の月詠。
「…アイツは度が過ぎる。」
そう言った月詠は、鬼怒を止めた。
「邪魔だ。」
「もう、勝敗は決まってる。」
傷だらけで酷い妖怪は、その隙に逃げた。
鬼怒は太刀をしまって、俺の方を見た。その目は初めは真っ黒で何も映さなかったが、パッと紫色の目に変わる。
…怖い。
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大手裏剣(プロフ) - ゆつきさん» どういたしましてー、いえいえ、これからもよろしくお願いします。 (2019年1月11日 9時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆつき - 理解して下さりありがとうございます!!助かります!!ありがとうございます! (2019年1月11日 8時) (携帯から) (レス) id: ca4204c2d8 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - シュランさん» 初めまして。こちらこそありがとうございます!それはよかったです。はい、少々お待ちくださいな。( ˇωˇ ) (2019年1月10日 10時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)
シュラン(プロフ) - 初めましてシュランです。作品を読ませてもらいました。ザックり言うと、最高です。ありがとうございます!文も読みやすくて話も凄く面白いです。次の更新楽しみにしています (2019年1月10日 10時) (レス) id: 567cd1cb99 (このIDを非表示/違反報告)
大手裏剣(プロフ) - ゆつきさん» 初めまして、コメントありがとうございます。楽しんで頂けてとても嬉しいです。了解しました。話数を記入しておきます。 (2019年1月10日 9時) (レス) id: 930f4adcc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:大手裏剣 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/oh19years/
作成日時:2018年11月25日 23時