【 BL 】天狗の花嫁。【名前変換オリジナル】

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特に何もない平穏な日常。



_17歳になったら、迎えに行くで_




毎日こんなような夢を見る。
見たことがある兄ちゃんだけど、名前が思い出せない。
でも、今日の夢は違った。



_姫_

_我らが姫、この命絶えるまで_

_我らがお守り致します。_



妖狐の後ろには何人もの妖怪がいた。
妖狐は俺の手を取り、手の甲にキスを落として、こう言った。



_愛しき、桜ノ宮姫。_



そこで、ぶわっと桜が目の前を覆い目が覚めた。



「始業式マジだる。」

『嗚呼、俺も。』



違う意味でだるい。人が集まる所には妖怪や霊が集まりやすい。だが、いつもより少ない気もする。



「就任される先生は…。」

「今年多くね？」

『珍しい、教師にイケメンいる。』



俺は軽くスルーして、新しくきた教師らの顔を見ていた。

すると、ヤバい奴と目が合った。

両耳ピアス、金髪、指輪はめ過ぎ、

白スーツ!!



『…ヤクザ混ざってる。』



でも、何処かで会ったことある気がしないでもない。



「俺は狗島鬼怒。古典担当や。怖い顔やけど、そんなに怖がらんといてな。」



たまたま、顔を見るとバッチリ目が合った。

嫌な予感しかしない。古典は共通科目だ…絶対会う。それにしても、今日は妖怪や霊が少ない。

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