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「相変わらず烏野の10番、頭可笑しいな」
「連行されたぞ」
条善寺の監督に連行される烏野の10番を見送る。
やべぇ、やっぱ彼奴クレイジーだろ。
「烏野のメガネくんめっちゃ戸惑ってたじゃん、ウケル」
烏野の10番が去ってから、チクチクと刺さり始めた視線に居心地の悪さを感じる。
やめろ、視線が痛い。
え、私何かした?
「金田一、視線が凄い刺さってる気がする」
「…だろうな」
呆れたように返された返答。
いや、何でだし。今すぐ見るのをやめてくれ。
人に見られんの嫌いなんだよ。
隣の伊達工の子、ガン見してくるんだけど、と、思っていたら声をかけられた。
「なあ!!」
「あっ、ウっス」
「お前、女子だよな!何でいるんだ?」
知らねえよ、私が聞きてえわ。
隣で金田一が軽く吹き出した。おいテメエ見えてんだかんな。
「えーっと、招集されたから…ッスかね?」
「…??」
「あー、さーせん。分かんないッスよねー」
?マークを浮かべ首を傾げる伊達工のたしかセッター。
すいませんね、何で此処にいるのか自分も分からないもんで。
「お前の伝え方が悪いんだよ」
横からずけずけと…この野郎。
なら、どう伝えろと。
国見が伝えればいいじゃんかよ。
「優秀なマネージャー枠として招集されましたー」
「自分で言うかよ」
「さっきから黙ってればテメエら…国見と金田一は今度メニュー増やしてやろ」
睨むと、サッと目を反らす2人。伊達工のセッターは依然、首を傾げたままだ。
「取り合えず、名前教えてくれません?青葉城西の榎本ッス」
「伊達工業のセッターやってます!!黄金川寛至だ!よろしくな!」
ハキハキとした自己紹介が眩しい。
如何にも全力・熱血感溢れる黄金川。
体育館の扉が開く音がして、白鳥沢の監督、鷲匠監督が入ってきた。
「チワーッス!!」
「練習止めてスンマセンした!!烏野高校1年 日向翔陽!! 164cm ポジション・ボール拾い!!!
よろしくお願いしアス!!!」
「…クレイジーオブザベスト」
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作者名:SparK | 作成日時:2018年8月25日 22時