友達 ページ16
あれから少し山を歩き続けた
「へぇー、じゃあ酒呑童子は茨木童子にとって憧れなんだ？」
「そうとも言える。我が友は最強にして最恐、私の力では及ばないほどだ…」
ウットリした表情で語る茨木童子
酒呑童子の話を聞きながら、私達は彼を捜していた
…かれこれ三時間は喋りっぱなしな気がする
酒呑童子の話になると茨木童子は、いわゆるキラキラモードに突入する
つまり語り出したら止まらない
先ほど酒呑童子の魅力を語るのに3日ほどかかると言われたが、本当にそうなりそうだ…
「でもそんな凄い鬼がベタ惚れになるほどの女の人って、どんな人なんだろう…」
きっと綺麗で上品なんだろうなあ
私は勝手に頭の中で人物像が描かく
「フンッ我が友を惑わす女だ、今すぐ絞め殺してしまいたいほど憎い」
茨木童子はキラキラモードから殺意モードに切り替わり、顔つきが険しくなった
ちょっと…怖いかも
「そんなに…悪い女の人なの？」
恐る恐る聞いてみる
「我が友は惚れた女に骨を抜かれ、今は酒に溺れてしまっている…だが、そんな危ういところも彼の魅力の１つなのだ」
「そ、そうなんだ」
フフッと笑う茨木童子
あの、私、女の人について聞いたんですけれども…
まあ、いいか
酒に溺れている、てことは…
「…もしかして酒呑童子は一方通行なの？」
すると茨木童子は黙ったまま固まってしまった
図星だ、図星だった
「女を想い続ける我が友の心を満たすのは酒と孤独のみ。今の私にはどうにもできん…」
それでも、説得し戦わないといけない
「それってただ単に戦いたいだけじゃ…」
「血に飢えた私の心を満たしてくれるのは彼だけだ、そのためにはかつてのように鬼の頂点へ返り咲いて貰わないと困る」
腕を組んで考える素振りをみせる茨木童子
ただの戦闘馬鹿だった…！！！！
酒呑童子がとても気の毒に思えた
そりゃ避けられても仕方ないわ…
私は1人で心の中で納得した
「友達、か…」
凄いポジティブな茨木童子はそれでも、酒呑童子のことを友達と呼んでいる
どこからどこまでの範囲が友達なのだろう？
「君には友達がいないのか？」
「いるけど…ここの世界には、いないよ」
茨木童子は不思議そうな顔をした
少しだけ元の世界を思い出す
…今頃どうなっているんだろう
すると茨木童子はコホンッと咳を出す
「…そう悲しい顔をするな、私が君の友になってやる」
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はぐはまさ - 麻乃さん» そう言って頂けて嬉しいです！ありがとうございます、頑張ります(*´∀｀*) (2017年10月9日 18時) (
レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - はぐはまささん» はぐはまささんの書かれる茨木童子かっこいいです、もっと読みたいです(*´-`*) これからも応援してますﾍ(*`∀´*)ﾉ (2017年10月9日 17時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 麻乃さん» ありがとうございます！！！( ´ ▽ ` ) (2017年10月9日 17時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
麻乃(プロフ) - 更新お疲れ様です！(o´艸`) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 66c6973d83 (このIDを非表示/違反報告)
はぐはまさ - 召使い丁さん» いえいえ！逆に確率アップじゃない時に出るなんて、凄いですね(°_°) ありがとうございます！！ (2017年9月12日 8時) (レス) id: 1a4672ac58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はぐはまさ | 作成日時：2017年4月30日 19時
