【水木】君は完璧なはず【ゲゲゲの謎】 (ページ14)

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「君よりも」ページ14

A視点

水木「センセイか…何してんだ？」
ネズミ「いやぁ、コイツのお─「ネズミはお父様に頼まれて、届け物をしてくれたんだ。ね、ネズミ」ネズミ「あ、嗚呼！その通りだぜ！なーんも変なことしてねーから！」
水木「？へー」

ネズミと喋っていたら、急に水木君が部屋に入ってくる。どうやら頼んだものを持ってきてくれたようで両手は塞がっている
ネズミと水木が話している隙に手紙を折り曲げて、写真と一緒に封筒に戻す
恐らくだが、この件が水木君にバレたら色んな意味でまずい気がする

「僕、ここで着替えるから下でネズミと水木君はゆっくりしてて」

水木君から服と雑巾を貰い、二人を部屋から出す
まずは、どう断るかと水木君にバレないようにするにはということを考えなきゃ

＊

鬼太郎「おは、よぅ…！」
「おはよう、鬼太郎」

処理も終わり、手を洗って下に降りる。と、鬼太郎がよちよちと四足歩行でこちらへやってきたので抱き上げてやる
鬼太郎のゲゲ郎さんと似た目と赤子特有のもちもちの肌、岩子さん似の茶髪はとても可愛らしい

鬼太郎「きたね、おおち、だぁぅちゅき！」
「僕も大好きだよ。鬼太郎はいい子で、素直な可愛い子だね」
鬼太郎「いいこぉ？」
「うん、いい子。僕がもしも、しんじゃったら水木君の事よろしくね」

僕の頬と自分の頬で頬擦りする鬼太郎。ぽんぽんと頭を撫でながら、鬼太郎が強くて優しい子になりますようにと願う
僕もゲゲ郎さん達がまだいるし、きっと大丈夫だろうけど…水木君は僕一人じゃ守れないかもしれないから鬼太郎にも任せよう

鬼太郎「おお、おおちも！きた、おおちも、まもるゅよぉ、！」
「あはは、それは心強いな」
鬼太郎「んっ〜ぎゅっ！」
「ぎゅ、水木君のとこ行こうか」

僕の腕の中で、ぴょんぴょん跳ねる鬼太郎。微笑ましくて、思わず頬が緩む
そのままニコニコ笑ってみせると、鬼太郎も嬉しそうに笑って僕を小さな腕で抱きしめた
僕も抱き締め返して、水木君の所へ向かう

水木「あ、A。終わったのか」
「うん、もうピカッピカ」
水木「ん」
「？どうしたの？」
水木「鬼太郎、貸せよ。疲れてるだろう」
「大丈夫だよ、ね。鬼太郎」
鬼太郎「う〜」
水木「…」

入れば、ネズミは居なく水木君だけがいた。取り敢えず、隣へ座って鬼太郎を膝に置く
年齢も年齢だろうし、赤子の時と比べて鬼太郎は結構重さはあるのでずっと持っていれば腕が疲れる
鬼太郎の抱っこ係に水木君は変わろうとしたが、鬼太郎が僕の服を離さないので断る

「なに？そんな拗ねて、どうしたの？」
水木「…拗ねてーよ」
「もーもー。羨ましいんでしょ、僕の事」