「朝」 ページ2
A視点
「水木君、水木君。起きて」
水木「んぁ…?…おはよう」
「おはよう。もうご飯出来てるよ」
朝の6時。僕は水木君のお母さんに頼まれ、恋人兼恩人の水木君を起こしに行けば、眠そうに目を擦りながら起き上がる水木君
彼のスーツ、ネクタイ、鞄を持ち手を引いて下へ
まず、顔を洗ってもらうために洗面台に連れていきついでに服とタオルを置いていく
「水木君。ご飯の準備しとくから、服は着替えとくようにね」
水木「嗚呼…すまんな、いつも」
「ううん、やりたくてやってることだから」
水木「ありがとう」
言葉を1〜2回交わしながら、リビングへ行く。すると、ゲゲ郎さん岩子さんが精一杯頑張って、鬼太郎のお世話をしていた
それを横目で見ながら、水木君のお母さんがいる台所へ足を進める
「おはようございます。水木君、起きましたよ」
母「いつもありがとうねぇ。助かるわ」
「いえ、やりたくてやっているので。他に何かやれることはありますか?」
母「じゃあ、これ持って言ってくれるかい?」
「美味しそうですね、分かりました」
台所に入った瞬間、いい匂いが広がる
声をかければ、こちらへ振り返った水木君のお母さん。食事の準備が終わったのか、ご飯が乗ったお盆を渡してきたので持っていく
「ゲゲ郎さん、岩子さん、鬼太郎。ご飯ですよ」
ゲゲ郎「お〜…今日も美味そうじゃのう」
岩子「あら、今日は豚汁なのね!いい匂いだわ」
「暑いので気を付けてくださいね。鬼太郎はこっちだよ」
鬼太郎「あぅ」
岩子さん達には、白米・卵焼き魚の焼き物・豚汁を渡す。まだ赤子の鬼太郎には魚入りのお粥のようなものを前に置く
岩子さん達と同じようなご飯を、僕や水木君のお母さんと水木君のも置いて、先にご飯を食べ始める
「いただきます」
水木「おはよう」
岩子「あら、水木さん。おはよう」
鬼太郎「おはおー」
「寝癖、ついてる」
水木「お、悪い」
ゲゲ郎「お主はいつも遅いの。それに大蛇に頼ってばかりじゃの」
水木「うるせぇ」
よく噛んで頬張っていれば水木君が入ってくる。新聞を片手にこちらへ来ては隣に座った水木君
まだ、寝癖ついているなと思い直せば隣にいたゲゲ郎さんが呆れたように言葉を零す
水木君はそれに、しっしっと何かを追い出しように返した
仲良いなぁ
「岩子さん、今日はお仕事ですか?」
岩子「いえ、休む予定よ。最近若い子が入ってきて仕事が少なくなったのよね」
ゲゲ郎「だから今日は岩子は儂と倅とでぇとじゃ」
「そうですか。いつ頃帰ってきますか?」
岩子「20時くらいには。ご飯は大丈夫よ、食べてきちゃうわ」
「水木くんは?」
水木「19時頃だ」
51人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:souta | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mei0424mei
作成日時:2024年1月9日 18時