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「アビス・レイザー」 ページ8

A視点

「ひぃ…?!?あ、アビス先輩、生きてますか?」
「…あぁ、A君ですか。生きてますよ」

第四魔牙と第五魔牙の元を去り、第二魔牙のアビス先輩の所へ来た
廊下のど真ん中にボコボコにされたのか倒れていたアビス先輩。生存確認をすれば、ちゃんと生きていたらしく身体を起こした

「少し無茶をしすぎたらしいです」
「止血致しましょうか?」
「頼めますか?」
「勿論です。リセット…しましたが、完全には治ってませんから気を付けてくださいね」
「嗚呼、ありがとうございます」

へらっと悲しそうに微笑むアビス先輩。傷だらけなので治せるものだけ、治しといた
マジの傷心中なのか、いつもよりしょぼくれていた
調子狂うわー



なんて言っていたのも何日か前。俺は今、マッシュ達と一緒に街へ来ていた
理由は「ラブちゃんにプレゼントを渡そうの会」の為だった
皆は誰だよ、主催者と思っただろう。でも、誰も思いはしなかっただろう

"「いや、ラブが
「A君からとっびきりの愛が籠ったプレゼントが私、欲しいの」
と言っていたから。よろしく」"

ラブちゃんことキュート先輩本人だということ
俺もアベル様から聞いた時、ビビった。アベル様がキュート先輩の声真似するんだと思った
意外に似てたし

「と、言うことでアーヴィンさん。助けてくれ」
「そういうことなら…マッシュ君のワイフ兼乙女の私に任せてください!」
「アーヴィンさん…!」
「僕達、来てよかったの?」
「え、うん。アーヴィンさんはマッシュがいないと来ないだろ?それにフィンには俺の隣にいて欲しいし」

乙女心がよく分からないので乙女代表のアーヴィンさんにプレゼント選びを補助してもらうことにした俺。控えめに言って天才かもしれない
そして後ろで心配そうにしてるフィンと脳筋のなマッシュ
グループ構成は完璧と言えるだろう

「そ、そっか」
「女の子って何が好きなの?」
「シュークリーム?」
「絶対違うだろ」
「好きな人から貰ったものはなんでも嬉しいと思いますけど…使い易いものがいいですよね。あと、可愛いってなるもの?」
「ほー…」

取り敢えず、不安そうなフィンの手を握っといた
アーヴィンさんはマッシュの腕にしがみついてるのを真似した。手を繋ぐ方がマシだけども…
そしてアーヴィンさんやマッシュからちゃんとアドバイスを貰いながら、店を回る

「ちなみに、その方って普段どんな人なんですか?身に付けてるものとか…」
「可愛い人?…んー、可愛くて愛嬌のある人。いつもツインテールで黒のシュシュしてる」
「!…そうなんですか?なら、髪ゴムとかいいと思います」

小話(修正済み)→←「神覚者」



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作者名:souta | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mei0424mei  
作成日時:2024年3月22日 11時

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