「神覚者」 ページ7
A視点
キュート先輩はマイロ君と一緒に俺の後ろに隠れていたが、反撃しない俺に疑問を持ったのかそう聞いてきた。え、反撃したら死ぬよね?なに?キュート先輩、もしかして俺の事殺したい?
「反撃してみろ」
「ぇ、い、いや…死にたくないです…」
「しろ」
「ひっ、ひゃい…ぅ、くそ、データ パルチザン30%」
「!」
「アタック+15」
神覚者をナメていると思ったのか、神覚者は俺に反撃を求めた。そしてそれを拒否すれば、圧で殺されそうになったので仕方なくすることに
渋々、さっきセーブで保存したパルチザンをデータ化し、ダウンロードしてついでにパルチザンの威力もあげた後、神覚者にやり返した
「魔力が」
「減りましたか?俺の固有魔法は操作。簡単に言えばゲームのような感覚的な…やつです」
「説明の仕方下手!!」
「うっ…フィン酷い…気にしてるのに…!」
「「「(気にしてるんだ)」」」
「…取り敢えず、今使ったのはデータとアタック威力upです」
驚いたようにしたが、当然のように攻撃を防いだ神覚者。優しさで固有魔法を頑張って説明したら、フィンに罵られた
酷くない??え、なに??説明にさぁ、下手とか上手とかなくない??
「…フン、もういい。ソイツを置いていくからそこを退け。御前達もさっさと帰れ」
「ぁ、はい…すみません」
面倒くさくなったのか、はたまた戦う意思もなくなったのか、神覚者は行ってしまった
ふー…一安心ですな。マイロ君には感謝と慰謝料を望みます
「A君、だ、大丈夫?」
「フィン…!怖がったよぉ」
「(何こいつ、さっきと全然違くね??)」
「よしよし、お疲れ様…!兄様相手に頑張ったね」
「っぐす、もっと褒めて」
「もー!褒めるのは私がやるの、そばかすくん退いて欲しいの」
一息ついてれば、フィンが心配してくれた。その姿を見るとどっと疲れが出て、涙目になりながら勢い良くフィンに抱き着く
すると、ヨシヨシと頭を撫でてくれニッコリと微笑んでくれた
後ろでキュート先輩が騒いでいる
「キュート先輩、落ち着いてください…で、そこの赤髪君は何方ですかね?」
「え、…あ、俺?ドット・バレットです、」
「ふむふむ、俺は君の同級生でフィンとマッシュの友達のA・ビラヴェドです」
「「よろしくお願いします」」
キュート先輩を宥めた後、赤髪君と自己紹介をして握手をする。彼の手は男らしい手だった
礼儀もいいし、彼はきっと相当育ちがいいんだろうな
「んじゃ、俺はアビス先輩のところに行かなくちゃいけないんで」
「私も本当は行きたいけど、…アベル様の為だし、行ってらっしゃいなの!」
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作者名:souta | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mei0424mei
作成日時:2024年3月22日 11時