【MASHLE】ストーカー兼めんへらちゃん【ラブ・キュート】 (ページ5)

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「運命」ページ5

ラブ視点

「ふぃ、ふぃ、ふぃ…フィン、緊張しすぎ」
「A君もね？！」
「二人ともぶるぶるじゃん。子鹿みたーいっ」
「「「あはは！」」」

仲良く3人で話す中等部の子達。その中の1人だけ輝いて見える男の子がいたの
ここ(イートン魔法学校)…いや、この世界にいる誰よりも美しかった

「というか、次どこ行くんだ？」
「あそだよっ」
「箒の授業かぁ…凄いなぁ」

キラキラ輝く髪の毛に長い睫毛、宝石のような美しい瞳とぷっくりした唇…仕草も何もかもが、理想の王子様のよう
ずっと見いちゃって、目が離せなくて、彼が笑う度に体温が上がって鼓動が早くなるのを感じたの

「…、」
「っ///？！！？！」
「…」

「なに？どうしたの、A君」
「んーん。いや、なんでもない」
「変なのっ」

自然に気づいたのか、彼は振り返った
目と目が合って、彼の宝石のような瞳が私の心を射抜いたの。真っ直ぐに私を見て、お姫様(私)を迎えに来た王子様のように微笑んだ

「…」
「えー、フィンやってこいよ」
「いけいけー」
「フッ、2人とも？！」

あの後何もかも、上の空で彼のことしか考えられ無くなった。何を考えでも、何を思っても最後に辿り着くのは彼のこと
こんなにも彼を好きなってしまう自分が情けない気もしたの
けど、私はお姫様で彼は王子様…だから仕方ないの！彼は私の王子なの！運命の人なの

＊

丁度、昼食の時間。食堂に来てみると、彼は1人でいたの
あの2人といた時とは違う彼の雰囲気
チャンスだと思って声をかけた

「ねぇ、私のこと好き？それとも嫌い？」
「ぇ…あ、さっき俺の事見てた先輩。どうも、お久しぶりです」
「おぼ、覚えてたの？！」
「ひぃっ、近？！…まぁ、あんなに見られるとは思ってもなかったので」
「！…ねぇ、私の事好き？嫌い？」
「ぇ、ぁ、あの、俺達初対面…」

いつものセリフを口にするば、じぃっと私を見たあと私が見ていたことを思い出したのかにぱっと笑う彼。笑顔が可愛い…それに私のことを覚えててくれたの
嬉しくて思わず、彼に詰めよれば後ずさりする彼
可愛い姿に悶えながらも、いつものセリフを言い直した。私の言葉に彼は困惑している

「じゃあー、可愛い？可愛いって言って？」
「えー…、せ、先輩は可愛いですよ？こ、この世の誰よりも先輩が1番魅力的です」
「っぐ…！！」
「…(ひぇ、怖い…何この先輩)」

可愛いかと聞けば、彼はじぃっと私を見始めた。つま先から頭のてっぺんまで一から見直し始めたの
悩んだ末に、彼は私の事を可愛いって…世界一だって言ってくれたの

「A君」
「せ、先輩？」

これって両想いってことなの？